【台湾産パイナップル】日本に輸入される経緯と、食べてみてのレビュー

料理・グルメ

最近、台湾産のパイナップルが日本に輸入されるとのニュースが出ている。

例年、あまり日本に出荷されていなかった台湾産パイナップルが大量輸入される経緯と、飛ぶように売れているらしい現状を紹介する。

また、わが家では今週になってはじめて台湾産パイナップルを購入できた。食べてみたのでレビューする。

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台湾パイナップルが日本に大量輸入される経緯

これまで、日本で売っていたパイナップルはフィリピン産が多かったようで、台湾産はあまり輸入されていなかったそうである。
それが今年は日本に大量輸入されることになった経緯を、台湾の蔡英文総統のツイッターを見ながら、簡単に振り返る。

事の発端は2月末の中国の禁輸措置

台湾パイナップルは例年、中国に多く輸出されていたそうである。

ところが、3月の収穫期を前に、中国が台湾パイナップルを禁輸にすると発表したとのこと。
中国側は、検査で害虫が見つかったための禁輸措置と説明しているそうだが、政治的な思惑があっての禁輸措置ではないのかとの疑いも報道されている。

このことについて、蔡総統は2月26日のツイートで、「中国の不当な貿易措置」と批判した。
同時に、農家をサポートするよう、呼びかけている。

蔡英文さんがパイナップルを持っている写真は、ニュースでずいぶん見かけた。
今回はじめて蔡英文さんのツイッターを見たのだけれど、国民と交流している写真がとても多いのにびっくりした。

日本では、総理大臣も含め、字が多い政治家ツイッターが多いように思う。
国民との直接の交流というと、地方自治体の長の役割のように思っていた。

台湾は日本と比べて小さいとはいえ、2,300万人の人口を抱える大国だから、指導者のあり方としてずいぶん違うのだなと印象的に思った。

3月はじめには、日本向けの輸出が決定

3月3日に蔡総統は、日本からの応援に謝意を表している。
中国に輸出できなくなったパイナップルの、日本向けの輸出が決まったということだろう。

初入荷分の飛ぶような売れ行き

甘くておいしいという前評判

多くの日本人にとって、台湾製パイナップルを食べるのは初めてだろう。
フィリピン産よりもずっと甘くておいしいという前評判が聞こえてきた。

さきの蔡英文総統のツイートで出て来たパイナップルケーキも、台湾に行ったことがない私は食べたことがない。
それどころか、家族全員がパイナップル好きのわが家でも、台湾でパイナップルを栽培していることすらこれまで知らなかった。
今回のニュースを聞いて、そういえば台湾は南国だったのだと思いだしたところである。

初入荷分の飛ぶような売れ行き

おいしいという前評判を聞き、わが家でも買ってみたいね、と話していたところであった。

先週の3月10日ころに、妻が近所のスーパーに電話で問い合わせたところ、ヨークベニマルと西友が、海上輸送中との返事だったそうである。
妻はその後、まめに入荷状況をチェックしていた。

けれども、今週の3月15日月曜日に、ヨークベニマルに再度電話で問い合わせたところ、すでに完売したと言われたそうだ。

西友の方は妻が毎日買い物に行き、果物コーナーを確認したところ、以下のように1日で完売してしまったとのことである。

  • 3月15日(月) 店頭にはまだなかった
  • 3月16日(火) 妻が見た時には店頭に10個ほどあった。1個購入。
  • 3月17日(水) すでに売っていなかった。

今後の入荷の見込み

当然、今後再び入荷するのだろうか、という疑問がわく。

昨日、蔡総統が「これからおいしいパイナップルが日本にどんどん輸出されます」とツイートしている。
初入荷時に購入しそびれた皆さんも、すこし待てば次のチャンスが訪れるだろうし、今後たくさん入荷する様子である。

台湾産パイナップルを食べてみてのレビュー

値段

スーパーでの購入前に、ネット通販でも探してみたのだが、ネットでの値段は軒並み1,000円くらいか、もっと高かった。

今回妻は西友で店頭購入したが、一玉が500円ほどだったという。

フィリピン産のパイナップルが300円ほどの場合が多いことを思うと、すこし高めの値段設定ではある。
もっとも、以下述べるように、決して高いとは思わない。

見かけ

外見は、いままで売っていたフィリピン産のパイナップルと見分けがつかない。
大きめだが、このくらいの大きさのパイナップルはこれまでも普通―そもそも小さいパイナップルを見るようになったのは最近になってからのように思う―にあった。
葉っぱや外皮の肌の感じも、普通通りである。

切った果実の断面も、通常のパイナップルとまったく見分けがつかない。

味の方は、酸味がマイルドで、とても甘い。
パイナップルは、口に入れた時に口内に差す痛みのような感覚を覚えながら食べるものだと思っていたが、そうした刺激は全くない。
とてもやさしい味である。
そして、果実の中央に縦に入っている芯の部分が、思いのほか柔らかく、とても甘いくて、とても美味しい。

とくに最近は、びっくりするくらい酸っぱいパイナップルや、びっくりするくらい甘みがないパイナップルが増えてきたように思っていた。
こうした傾向は、小さいパイナップルに多いように思う。

そうした「はずれ」は別にしても、今回の台湾産(まだ1個しか食べてないけど)は、いままで食べたことのあるパイナップルの中で最もおいしいパイナップルだと思った。

コスパ

先にも言ったように台湾産パイナップルは一玉500円ほどなので、一玉300円ほどからある従来のフィリピン産と比べると、7割増しくらい高価である。
けれども、味の方は倍どころではない。
そう思うと、コスパはむしろよいと思う。
すくなくとも私は、この味と値段の差であれば、毎回台湾産を選ぶ。

まとめ

台湾産のパイナップルが日本に輸入されることになった経緯と、売れ行きの様子をまとめた。

  • 台湾産のパイナップルは、中国が輸入禁止措置を発動したのがきっかけとなり、今年はじめて日本に大量輸入する。
  • 既にあった初輸入分は、飛ぶように売れた。わが家の近所のスーパーでは1日で売り切れた模様。
  • 今後、大量に輸入される見込み。

わが家でも、初入荷分を1個購入し、食べてみた。値段、味、コスパをレビューした。

  • ネット通販だと1玉1,000円かそれ以上の価格が多い。
  • スーパーでは、1玉500円ほど。
  • 外見は、従来のフィリピン産とまったく違いなし。
  • 穏やかな酸味としっかりした甘みで、とてもやさしい味。いままで食べたパイナップルの中では最高の味わいだった。
  • 味がダントツにおいしいことを考慮に入れると、高めの値段設定の十分な理由になっている。コスパ的には、非常によいと思う。

正直に言うと、これまで台湾産パイナップルを食べたことがなかったのが、悔しい限りである。
そして、次回の入荷がすでに待ち遠しい。

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