七面鳥の丸焼きを食べながら考えるアメリカと日本の違い

料理・グルメ

2016年のブラックフライデーの後で、遅ればせなサンクスギビングの七面鳥を丸焼きした。

それをいただきながら、アメリカと日本の家具や家電のサイズの違い、生活様式や便利さの違いについて考えたことをいろいろ書いてみた。

最後には、今年の七面鳥の焼き上がり具合にも触れる。アメリカで食べてそれほどおいしくないと思っていた七面鳥とは別格で、とても美味しかった。

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ブラックフライデーの由来

妻(私もだが)は常々アメリカに住んでいたころのことを懐かしがる。とくに先日のブラック・フライデー・セールに私と息子が行ったときに、妻の懐かしさはピークに達したようだ。
ブラック・フライデーは日本ではあまり説明なくセール制度だけを輸入し、流行らせようとしているようだが、本来は毎年木曜に設定されているサンクス・ギビングの翌日のセールだ。ちなみにサンクス・ギビングはアメリカでは通年のうちでも最大級の休日であり、ブラック・フライデーはサンクス・ギビング用の商品の売れ残りを売り捌くのことがそもそもの目的だったと聞く。

アメリカのホリデーシーズンを代表するご馳走、七面鳥の丸焼き

最近、といってももう1~2年まえだが、茨城県南部の我が家の近所にできたアメリカ資本大型スーパーでは、七面鳥が丸のまま売っている。
ブラックフライデーでアメリカのホリデーシーズンを懐かしく思い出した妻は、七面鳥を丸焼きにしたいと言い出した。また、気がせいてしまってクリスマスまで待てないという。

アメリカでは、11月末のサンクス・ギビング(感謝祭とも言う)と12月末のクリスマスに、家族・親族で集まって過ごす習慣がある。
その2回の休日は、一家で七面鳥を丸焼きにする。

妻がサンクスギビングのブラックフライデーから、七面鳥の丸焼きを連想したのはそういうわけだ。

クリスマス前の予行ということで、おとといの金曜日の夕方に小さめの七面鳥を買ってきた。
小さめといっても、重さは7kgもある。

アメリカの台所家電の巨大さ

こういうときに常々感じるのは、日本のモノはなんでもサイズが小さいことである。
アメリカでは丸のままの七面鳥、大きなものでも苦労せずに冷蔵庫に入る。どんなアパートのキッチンにもビルト・インで備わっているベーシックなオーブンでも余裕で丸焼きにできる大きさだ。
が、いまや日本に住んでいるわれわれは、七面鳥を収めるにあたって、冷蔵庫の中身をだいぶ外に出さなくてはいけない。七面鳥一匹だけで、冷蔵庫の有効容積の半分が使用された感じだったし、冷蔵庫の中板が割れるかと心配になるほど鳥の重みでしなっていた。そして、オーブンの高さもギリギリのカツカツであった。

スーパーには、もっと大きなサイズの七面鳥も売っていたのだが、あちらを買っていたら確実にアウトであった。

アメリカは何でも巨大に作る

そう思ってみると、アメリカは家や部屋の間取りはもちろん、クローゼットやキッチンの収納、調理器具にいたるまで、すべてゆったり広いし、また便利に作ってあった。安いアパートであっても、(日本で売っているものと比べると超巨大な)ディッシュ・ウォッシャー(食器洗浄機)が付属なのはアメリカでは当たり前だった。

豊かになった日本人が不便さに不満を感じないのはなぜ⁉

日本の新興住宅地を見ると、最近はお金持ち用なのだろう、ずいぶん立派な大きな家が軒を並べている一角を目にすることがある。しかし決まって、不自然に庭が狭く隣の家と軒を接するくらいに接近して建ててあり、気味悪く見えることがある。アメリカの中産階級の家が必ずちょっとした庭がありもっとゆったりとつしているのを思い出すたびに、日本人はなぜ必要以上に狭く作りたがりまたそれになぜ疑問を感じないのだろうと思う。

物質的にアメリカのほうがずっと豊かに感じるが、日本ではゆったりした生活がそもそもの選択肢から排除されている中で生活スタイルを選ばされている感じがある。
常々、日本人は勤勉で優秀であるといわれるし、実際その通りだとも思う。それなのに、生活はあきらかに日本のほうが貧しいし、とくに不便に慣らされてしまっているのは、前々から疑問なところである。
そういう風に社会を回すことで自分たちだけが得している人たちでも日本にはいるのだろうか!?

ついうっかり大脱線してしまった。
七面鳥の料理に話題を戻す。

七面鳥の丸焼き、調理の手順

七面鳥は冷凍のものをおととい購入、昨日は一日解凍、昨晩一晩ブライン液に浸けた。
今日七面鳥の腹の中に野菜やらパンをスタッフィングしオーブンで焼いた。かなり手間がかかる。
なにしろ7kgの巨体なので、動かす際は私も手伝ったが、ほとんどの作業は妻がやった。

アメリカで食べた七面鳥の、パサパサであまりおいしくなかった記憶

妻と知り合ったのはアメリカを去る直前だったから、妻と一緒に七面鳥を焼いたことはないかほとんどない。ただ、私もアメリカ時代に七面鳥は、なんども食べたことがあった。
アメリカでは七面鳥はターキーと呼び、とてもポピュラーだ。とくに、ターキー肉をサンドイッチに挟むととてもさっぱりしておいしい。
しかし、私の記憶の限りでは、七面鳥の丸焼きはパサパサするばかりで味も弱く、とくにうれしい料理ではなかった。圧倒的にチキンのほうが好きであった。
だから、七面鳥の丸焼き、日本の我が家で頑張って料理するのは、私は正直言ってあんまりうれしくなかったのである。労力の無駄というかなんというか。。。

手をかけてブライン液に浸けるターキーはとてもおいしいこと

しかし今回のは、出来上がってみるとしっかり味がついていたし、皮もパリパリしてとてもおいしかった。
はっきり言っていままで食べた七面鳥の中では断トツのうまさである。
しっかりブライン液に浸けこんだ手をかけた料理法がよかったのだろう

七面鳥、小ぶりのものを買い求めたとはいえ、さすがに大きい。

今夜、妻とふたりでたらふく食べたが、たくさん余った。
大きなタッパ3個にそれぞれいっぱいに詰め込んで冷蔵しているが、明日からはまたサンドイッチが楽しみである。

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