【シカゴの歴史名所】マクドナルド1号店の変わり果てた現在の姿

シカゴ2019

世界中に支店を展開する巨大レストランチェーン、マクドナルド。
その本拠地がシカゴであることは、あまり知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、シカゴ郊外にあったマクドナルドの歴史的第1号店の、思いがけない現在の姿と、数奇な運命について紹介します。

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マクドナルドの本拠地はシカゴ

マクドナルドは世界を代表する巨大レストラン・チェーンです。
そして、マクドナルドの本拠はシカゴです。本社もシカゴ郊外にあるし、旗艦店もシカゴのダウンタウンにあります。

昨年のはじめにこの旗艦店を訪れ、ずいぶん様変わりしてしまっていたのに驚いたことは、「世界一のマクドナルド・レストラン。シカゴ、ロックンロール・マクドナルドの現在」に書きました。

今回は、やはりシカゴ郊外にあった1号店の数奇な運命について紹介します。

マクドナルドの発祥の地は、カリフォルニアでないの!?

マクドナルドの発祥の地は、カリフォルニアというのが本当のところでしょう。その意味で、1号店はカリフォルニアでないかと思われるかもしれません。
しかし、マクドナルド社の立場では、シカゴが1号店であるということになっています。

カリフォルニアでマクドナルド兄弟が経営していたレストランのシステムを、企業化したレイ・クロックがシカゴの地からチェーンを起こしたという事情があるため、マクドナルドの発祥、創業の歴史はすこし複雑なものです。

このあたりの事情は、映画「ファウンダー」で見ることができます。
大変見応えのある映画であり、本ブログでも映画「ファウンダー」を紹介した記事があります。ぜひ参考にしてください。

シカゴ郊外にあったマクドナルドの第1号店

マクドナルドの歴史的な第1号店は、シカゴのダウンタウンから20kmほど北西にあるデスプレインズという郊外の町で1955年に開業しました。
1980年ごろに閉店した後も、マクドナルド博物館となっていたそうです。

私がシカゴに住んでいた2000年代には、既に博物館も閉館になって、1号店は建物だけが残っていました。
そして、1号店のすぐ隣には、もっと新しい建物のマクドナルド・レストランが、現在では営業中です。

取り壊されてしまった1号店

ところが去年の春に訪れたとき、1号店の建物は無くなってしまっていました…。
写真を撮らなかったのですが、工事中の遮蔽柵で囲まれていました。

現在の店に戻って店員さんに「隣の1号店、どうなったの?」と聞くと、「取り壊されました」とのこと。
どうやら前年の2018年に1号店の取り壊し工事があったらしいのです。

そして、現在店のレジの隣に、マクドナルド・チェーンがこの地で発祥したことを示す以下のプレートが飾られていました。
曰く、マクドナルド・チェーンは1955年4月15日にこの地での本店舗の開業とともに生まれた、と。

小さくなって残った1号店の雄姿

現在のこの店舗の中には、マクドナルドの歴史を語るガラスケースがいくつか設置されています。

チェーン創業者のレイ・クロックの肖像や、往年の1号店の写真、開業当時の設備が展示されています。
次の写真の右下に写っている銀色の機械は、売れないセールスマンだったころのレイ・クロックが売り歩いていた、5杯を同時に作れるミルクセーキマシンです。

そして、歴史的1号店の雄姿は、もう一つのガラスケース内のミニチュアで残っているのみになっていました。

2回も!取り壊されたマクドナルド社の歴史的1号店

マクドナルドが1号店を取り壊したのは、じつは2回目のことなのだそうです。

1980年代前半に閉店後の1号店を取り壊してしまった後で、マクドナルド社は企業の歴史を残すべきと再考し、跡地にレプリカを立て直した経緯があるのです。
2000年代に私が見た1号店はこのレプリカで、2018年にレプリカも取り壊されたというわけ。

そんな歴史のあとで、模型だけで残されることになった1号店。
すっかり変わり果てた姿になってしまったものです。。。
たまたま近くに行ったから寄っただけの私だったが、すこし寂しい気持ちになりました。

更新履歴

  • 2021年2月10日 本サイトに移転。
  • 2020年4月26日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。

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