【アメリカのゴミ収集】ダイナミックな収集風景

シカゴ2019

2018年に、アメリカに住んでいた義兄のアパートに家族で泊まったときのこと。

ゴミ収集トラックがやって来て、ゴミを回収していった。

ダイナミックな収集風景が面白く、写真が撮ってあった。

今回はアメリカの豪快なゴミ収集について、紹介する。

ゴミ収集トラックのダイナミックな収集っぷり

アメリカのアパートの、巨大ゴミ収集コンテナ

アメリカでは、アパートなど共同住宅の場合には、小さくても幅2m、奥行き1m、高さ1mは優にある巨大なゴミ収集コンテナでゴミを回収する。英語では、こうしたコンテナを dumpster と呼んでいる。

次の写真は、都会の路地に並ぶゴミ収集コンテナだが、だいたいこんなサイズだ。女の子と大きさを比べられるのでわかりやすいが、人が何人か中に入れるくらいの大きいサイズだ。

金属製なのでがっしりして重量があり、キャスターがついていて引きずれるようになっているのに、私など大人の男が体当たりをしても、びくともしない。

StockSnapによるPixabayからの画像

腕力マッチョなゴミ収集トラック

冒頭の写真をもう一度、お見せする。

アメリカのゴミ収集車はアームがついており、重いゴミ収集コンテナをわし掴みして持ち上げる。

そのまま、トラックの後部にある荷台の上までコンテナを持ち上げ、ひっくり返す。逆さになったコンテナをひと揺すりすると、中に入っているゴミが洗いざらい荷台に落ちるという仕組みだ。

実にダイナミックなゴミ収集風景である。

家庭ごみのコンテナ

一軒家のゴミも、次のような巨大なポリバケツにゴミを入れ、収集日に道路脇に出しておく。

トラックがアームで持ち上げ、ひっくり返して中身を回収する方式は同じだ。

Jarrod BlameyによるPixabayからの画像

アメリカの牧歌的なゴミ分別

アメリカではゴミを分別しない

こういう収集の仕方をしているから、”市のゴミ袋”などという概念は、そもそもない。袋詰めされていようが、バラバラのままコンテナに投げ込もうが、誰も気にしない。

野生動物が生ゴミを食い荒らすのは同じだが、彼らは夜の間にコンテナの中に入り込み、コンテナの中で食い散らしたあと、朝になる前に去っていく。散らかったゴミはコンテナの中にとどまる。だから、収集日を待たずに生ゴミをコンテナに捨てても、誰も気にしない。

ゴミの分別という概念もほぼなく、ビンやペットボトル、缶も、分け隔てなくコンテナに捨て入れる。燃える、燃えないの区別すら、しない。

粗大ごみですら、分別しないでよい

サイドテーブルや椅子など、ゴミコンテナに入るサイズなら、家具もほかのゴミと一緒にコンテナに投げ込んでおくと、同じ方法で回収される。

義兄の住んでいた地域では、週1回のゴミ回収であったが、ソファやベッドなど、コンテナに入らない粗大ごみも、1回の回収あたり世帯ごとに2個までは回収してくれるルールであった。

粗大ごみはコンテナの隣に置いておくと、トラックのアームがそれだけで持ち上げ、荷台に投げ込んで収集していくのである。

私もアメリカに住んでいたころがある。分別の手間をかけずに、思い立った時に集積所に捨てに行けるというのは、とても楽ちんなことは間違いない。

日本でのゴミの分別の歴史との比較

日本でも30年か40年前には、特別に手続きをしないでも粗大ごみを市区町村が回収してくれた頃があった。アメリカと違い、月に一回(もっと少なく半年に1回くらいだったかも)、決まった「粗大ごみの日」に合わせて収集所に置いておく必要があったが、それでも今よりは断然簡単だった。

日本では、1960年代の高度成長期にはすでに、可燃、不燃の別はあったが、古紙、ビン、缶などゴミの分別が分化していったのは、1990年代のことである。明らかに家庭の負担は、増えている。

アメリカに住んでいると気楽なのは、自分がガイジンで、周りから大して気にされないこともあると思ったが、生活の中でのストレスも少ないのだろうと思う。

アメリカでのゴミの分別や出し方がとても簡単なのは、ここで日本と比較した通りだ。

アメリカという国は、生活の中のストレスを排除する思想があるようなのである。

そういえば、道路も駐車場も広いから、運転技術も日本と比べて精度が低いままで困らない。私などには大変安心であった。

アメリカのゴミ分別は、今後どうなる!?

アメリカのゴミ分別事情は、変わりつつある!?

ただし、私が知っているのは、シカゴの郊外の2018年まで家庭ゴミの事情だけである。

実は、同じ2018年にアメリカの空港で、はじめてリサイクル回収用のゴミ箱を見た。

Francis RayによるPixabayからの画像

空港のコンコースに、普通のゴミ箱とリサイクルゴミ箱の2つが、セットで設置されていた。

ビンでも缶でも資源ゴミは一切合切「リサイクル」ゴミということなのだろうと思う。

それでも、アメリカでゴミを分別する努力を、はじめて目の当たりにしたものだから、私は大変びっくりした。

オバマ政権下での変化ではなく、環境問題に懐疑的なトランプ政権下での変化であったのも、驚きであった。

アメリカ国内でも、地域的な差がある!?

この記事を書きながら、アメリカ在住の方々のブログで、ゴミ事情をいくつか読んでみた。

そして、ひょっとすると地域差があるのではないかと感じたところである。

というのは、ロサンゼルスやサンフランシスコに住んでおられる方々は、リサイクル分別をしている様子なのだ!

アメリカは広い。

私の知るシカゴは全米3位の大都会とは言え、シカゴがある中西部は、西海岸や東海岸と比べると、田舎である。

そして、西海岸は、東海岸と比べてさえ、進歩的な住人が多い印象もある。

とにかく、すでに西海岸ではゴミ分別がはじまっている様子である。

ひょっとするとその動きは、ほかの地域にも広がっているかもしれない。

バイデン政権下で、ゴミ事情が変わるのか!?

今日1月7日、大統領選の選挙人投票で、バイデン氏の当選が確定した。

新大統領は、脱カーボンを掲げ、環境問題に熱心そうである。

いままでゴミの無分別を謳歌してきたアメリカ人も、これからはヨーロッパや日本と同じように、家庭ゴミの分別にアクセク労力を費やす時代がくるかもしれない。

Michael SchwarzenbergerによるPixabayからの画像

まとめ

古い旅行写真のなかに、アメリカのゴミ収集車の写真が一枚見つかっただけのために、ずいぶん長い文章を書いてしまった…。

本当は、アメリカのゴミ収集トラックの働き方が、非常にダイナミックなのを紹介してみたかっただけだったのである。

本記事では、アメリカの家庭ゴミ収集の様子を紹介した。

  • ゴミの分別はしない。
  • ゴミ回収トラックが、アームで巨大なコンテナごと持ち上げ、荷台の上でひっくり返して中のゴミを回収していくダイナミックな回収法である。
  • 粗大ごみも、普段のゴミと一緒に回収する。
  • ゴミを分別しないのは、少なくとも生活のストレスという意味では、大変ラクチンなことである。

ただし、アメリカでも、ゴミ分別の制度が広がるかもしれない。

  • 私が知っているゴミを分別しないという事情は、中西部の2018年までに関する経験と知識である。
  • 西海岸の居住者のブログをみると、すでにゴミを分別回収している様子である。
  • バイデン政権の発足によって、ゴミ分別の制度が広がりを見せるかもしれない、と思った。

巨大ゴミバケツは、日本のコストコでも買えます!!

(2021年1月22日、追記)

本記事を書いた後で、近所のコストコに行ってみたら、アメリカの家庭ゴミ用の巨大ポリバケツが売ってました!!

189.3リットルのバケツが、11,980円 でした。

アメリカ式の収集トラックは来てくれませんが。。。

  • 2021年1月22日 コストコの売り場の記述を追加。
  • 2021年1月8日 投稿。

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