【アブダビ観光】ヘリテージ・ヴィレッジにてアラブの歴史を探訪

アブダビ2017
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近代都市アブダビの片隅にある歴史保存テーマパーク

アラブ首長国連邦の首都アブダビは、近代都市である。
ヘリテージ・ビレッジは、人工的に建設された近代都市アブダビのはずれににあって、近代化前の生活の様子を保存している博物館的テーマパークである。

現在も人が住み続ける旧市街とは違った、博物館的な魅力が楽しめる。

前近代の質素な建物のほかにも、アラブ特有の、したがって私たち日本人には見たこともないような生活用品がてんじされていて興味深い。

本記事では、アブダビのヘリテージ・ビレッジを紹介する。

アブダビで伝統的アラブ文化に接することができる唯一の場所

近代都市アブダビに旧市街はない⁉

アブダビについて調べると、ネット検索をしても、ガイドブックを調べても、旧市街についての記述がない。

旧市街を散策するのがもっとも楽しみな私は、アブダビに行く前に「教えてGoo」でアブダビに旧市街がないか、質問を書き込んでみた。
4軒くらい返信があったが、どれもそういうものは聞いたことがないという返信だった。

伝統的なアラブの家屋が保存されているテーマパーク

そんなアブダビが目的地だった私のはじめてのアラブ旅行では、伝統的なアラブの文化を垣間見ることができたのはここ、ヘリテージ・ヴィレッジだけだった。

建物は、せいぜい2階建てのあまり大きくない家屋ばかりである。
前近代的な家屋を復元したものなのだろう。

ヴィレッジの敷地も、たぶん100~200m四方ほどの狭い範囲だ。
現在でも人が住んでいる旧市街とは違い、行きかうのは観光客ばかりなのも、すこし残念でもある。

茶色い土製の建物は日本とは隔絶した文化

けれども、茶色い土で作った建物が並ぶさまは、やはり日本とは隔絶した文化であり、散策していて楽しい。

建物の中庭には、アラブならではの巨大コーヒーポットが飾られたりもしている。

アラブ独特の泉

やはり土で土台を作った水場も、アラブ独特である。

復元された石積みや木製の小屋

復元された小屋の中には、土を固めた者ばかりでなく、石積みや木製の小屋もあり、土ばかりの文化でもないことが、興味深い。

湾を挟んでアブダビのダウンタウンを望む素晴らしい眺望

アブダビのダウンタウンを望むヘリテージ・ヴィレッジ内の湾沿いの浜辺は、大変に眺望がよい。
昔の舟の復元も展示されていた。

見慣れない生活道具の展示物も興味を持って見学できる

パーク内の復元家屋の中には、伝統の工芸品の展示がある。

私たち日本人の先祖たちとは、ずいぶん違った生活様式をしていたのだろう。

たぶん、説明が十分でなかったので、どういった用途の道具なのかわからない場合が多かったのが残念だが、見たこともないような展示物が非常に興味をそそるのはむしろ説明が足りないせいかもしれない。

高さ80cmの巨大コーヒーポット、どうやって使用していたのだろう⁉

ヘリテージ・ヴィレッジで凄いと思ったものの一つは、高さ80cmくらいある大きなコーヒーポットである。
屋内に展示されていたのだが、どうやって使ったのだろう?
見学したときに説明を見なかったのでいまさらこんな疑問がわくのだけれど、大宴会のコーヒーをいっぺんに淹れたのだろうか。
説明は、「伝統的な青銅製コーヒーポット」となっているのみであった。

ライオンの皿

私があまり説明をしっかり見なかっただけかもしれないが、今となっては写真に撮ってある品物がどういう出自のものなのかはわからない。

ライオンが住む地域に近いからこうした意匠の皿が残っているのだろう。

だいぶ造りが細密だが、いつ頃の製作かはわからない。

非常に湾曲したナイフ

左のナイフは、果たして鞘から外せるのだろうか。

とげとげのフグ⁉生活の道具ではないのだろうが...

以下の物体も展示されていた。

直径25cmほどの巨大な魚だ。

魚を乾燥させたものなのだろうが、どういう意図で展示されているのかは不明。

まとめ

シェイク・ザイード・モスクやエミレーツ・パレス・ホテルと比べると、観光地として地味な目的地である印象は捨てきれない。

けれども、アブダビの観光地の中で、アラブの歴史を感じることができる数少ない施設であろうと思う。

また、博物館が好きな人にもおすすめである。

更新履歴

  • 2021年3月4日 本サイトに移転。節見出しを付けた。
  • 2018年7月8日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。

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