世界のほかの大都市の例に違わず、シカゴにも中華街(チャイナタウン)がある。
規模としては、横浜中華街と同じか、もうちょっと小さいくらいの中華街だ。
シカゴの中華街のなかでも、とくにおいしいと評判なのが、昼食時のPhoenixレストランの飲茶である。
わが家でも大好きなレストランで、過去のシカゴ旅行で何度も利用した飲茶だが、本記事ではこの飲茶と、シカゴの中華街の様子を紹介する。
シカゴ中華街の駐車場
今年(2018~2019年)の年末年始は、用があってシカゴ郊外で過ごした。
前回記事に書いた通り大晦日にシカゴに繰り出したのに続き、元日もシカゴダウンタウンに出かけた。
元日のほうは、中華街で飲茶を楽しむためである。
駐車場代を最も安く済ますには、パーキングメーターを利用するのが良い。
普段はパーキングメーターが見つからない場合でも駐車場はあまっているものだが、元日の昼どきの中華街は大変混雑しており、パーキングメーターだけでなく駐車場がしばらく見つからなかった。
シカゴの中華街に面する地下鉄レッドラインのChermak駅の前の市営駐車場は、中華街のレストランの支払いの時にチケットを提示すると、だいぶ割り引いてもらえる。
ゆっくり食べたいときはこの駐車場が便利である。
けれども、いつもかならずたくさん空きがある市営の駅前駐車場まで、私たちが到着してから20-30分くらいのあいだ満車のため閉鎖していた。
いくら混雑しいったんは満車になったとはいっても、一台一台出ていく車があるというのに、一定期間入場を完全に止めてしまう大雑把さ、私はかなり驚いた。。。
シカゴの中華街の町並み
シカゴの中華街、大通りに面しているあたりは看板が中国語である以外は普通のアメリカの街並みである。
隣の通りに面したモールも基本的にはアメリカみたいな建物だ。
中国風な尖塔や瓦屋根があしらってあるものの、ずいぶん地味な感じである。
それでも、中華街ではアメリカの大手銀行や薬局ですら、中国語の看板を掲げる。
アメリカでもっとも規模の大きいドラッグストアのチェーンWalgreensも、ご覧の通り漢字の看板を掲げている。
シカゴ中華街のなかでもおすすめなPhoenixの飲茶
冒頭の写真に写っていた中華街の門をくぐると、さらに別の街並みがつづいているのだが、もうずっとそちらに足を運んだことがない。
我々にとって大変なお気に入りレストランPhoenixが別な一角にあるからで、いつもそこばかりに行くからである。
シカゴに住んでいたころでさえ、Phoenixばかりで食べていたのだから、何年かに一回訪れるかどうかのここ数年は、ますます思い出の多いこのレストランばかりを選んでしまう。
いつも昼食時に合わせて飲茶を食べに行くのまで同じである。
飲茶は英語でDIM SUM(ディム・サム)と呼ぶが、日本でと同じく、そもそも飲茶を食べさせるレストラン自体がなかなかない。
おいしい料理をいろいろ、少量ずつ食べる飲茶の楽しみ
飲茶は、少量づついろいろな料理を楽しめるのが魅力だ。
茄子と魚のすり身のフライ
ゴマだんご:もちもちな皮のなかには、さっぱりした甘さの白い漉し餡。
お粥:今回は牛肉入り。中華がゆは、私はこの店で妻と食べたのが初めてで、以来大好物になった。
春巻き:日本の物とかなり味付けは似ているが、春雨やタケノコの食感が良いぶんだけ日本のほうがおいしいように思う。日本人は、自分たちに合うように料理をアレンジするのが上手なのだなと再認識する。
餃子:日本のものよりも肉が多く野菜が少ない。餃子が大好きな息子は、一方で肉が苦手なため、がっかりしていた。
鳥の足先の煮込み:見た目がグロテスクでいままで苦手だったが、今回はとても美味しくいただけた。
小籠包:肉汁がトロトロ。すごくおいしいので、3人家族で4~5皿食べた。ここ数年で何回か、横浜中華街で小籠包を食べたが、日本の小籠包は肉の味が弱いように感じ、ガッカリすることが多い。
杏仁豆腐:コッテリの食後にサッパリするデザート。ココナツミルクの風味がやさしい。
アメリカでは中華料理はおいしいのにとても安い
これだけ食べるとさすがに物凄い満足感・満腹感だが、3人でこれだけ幸せな気分になって60ドルほど(6,000円ほど)というのは、ずいぶんリーズナブルに思った。
Phoenixの思い出
我々が食べ終えた3時半ころには、そろそろ昼食の客がだいぶ帰ったころで、店内の写真も撮らせてもらった。
私と妻は、シカゴで知り合い、そのころなんどもこのレストランでデートをした。だから、とても懐かしいレストランなのである。
息子も赤ん坊のころに何度か連れて行ったのだが、8歳になった今回が、いろいろなことを理解できるようになってからはじめてのこのレストランでの食事であった。
妻と私のお気に入りのレストランだったことを話すと、「デートしたの?」と尋ね、「もちろん、デートさ」と答えると、とても恥ずかしそうな顔をしていた。
子供が、男女が付き合うことを恥ずかしいととらえるようになるのはなぜなのだろう。
中華街の駄菓子屋「優の良品」
我が家は、レストランの向かいのモールに入っている駄菓子屋で、いつも必ず梅や果物の乾物を買って帰る。
店名は「優の良品」で、乾物の他には、日本の飴や駄菓子が種類豊富に売っている。が、たぶん経営は中国か台湾の人たちで、日本は関係なさそうである。
中華街の建物の中庭的に存在するこのモールのアーケードは、ずいぶんアジア的である。
シカゴは北緯42度。まだ5時前なのに、帰るころには辺りは真っ暗になっていた。
更新履歴
- 2021年5月20日 本サイトに移転。節見出しを付け、文章も大幅に書き加えた。
- 2019年1月13日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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