【ハリウッド観光】映画の町ハリウッドのダウンタウンの魅力

ハリウッド2018

ハリウッドは、劇映画が誕生し、100年以上の長きにわたって映画界を牽引してきた町である。
ハリウッドのダウンタウンには、映画関連の名所がいくつもある。
2017年の歳末にハリウッド・ダウンタウンを散策した体験をもとに、ハリウッド・ダウンタウンの魅力を紹介する。

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見どころが多いハリウッドのダウンタウン

映画の町ハリウッドは、カリフォルニア州ロサンジェルスの郊外にある。
ユニヴァーサル・スタジオ、ディズニーやワーナーなど有名な映画スタジオは、ダウンタウンからは少し離れた場所にそれぞれ広大な敷地を確保して映画を製作している。

それでもハリウッドのダウンタウン自体も、歴代スターたちの手形や、丘の上に設置されたHOLLYWOODのサインが見えるなど、有名な観光スポットが多く、カリフォルニアを訪れたらぜひ遊びに行きたい町である。

ハリウッド・ブールヴァード沿いの賑やかさ

なかでも、ハリウッド・ブールヴァードの、ハイランド・アヴェニューからオレンジ・ドライヴまでの200メートルほどの区画は、大変賑やかで見どころが多い
本記事では、このハリウッド・ブールヴァード沿いの散策の魅力を紹介する。

速足なら1~2時間で目ぼしいものは見て回れると思うし、半日~丸一日かけてのんびり散策やショッピングを堪能するのもおすすめである。

大勢の人たちが行きかうハリウッド・ブールヴァードの舗道には、ジェダイやスーパーマンなど映画のキャラクターの変装をして歩いている人がたくさんいる。
観光客相手と一緒に記念写真を撮ることでチップをもらうバイトのための仮装である。

そして、10mおきくらいにホットドッグ・スタンドがあって、おいしそうな匂いが充満する舗道である。

ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(ハリウッド名声の舗道)

そして、この近辺の舗道はウォーク・オブ・フェームと呼ばれている。
有名人の名前入りの星形プレートが数多く埋め込まれた舗道なのである。

月に1回くらいプレートを埋め込むイベントが行われるそうで、そのときには有名人本人もその場に現れるそうだ。
すでに舗道に名前がある大スターたちも、一度は自分のプレートが設置されるのをワクワクしながら見に来たのだろう。

お気に入りのスターのプレートと一緒に写真を撮っている人をたびたび見かけた。

マイケル・ジャクソンのプレートなんか、プレートが埋まっているだけなのに、ずっと人だかりになっていた。

べつな方向で絶大な人気があるスターもいる。
次の写真を撮った2017年末は、トランプ大統領の就任から1年が経とうとしていたころであった。
唯一落書きが多くされた星であったが、カリフォルニアは、進歩的な人が多いと聞くから、その関係かもしれない。

アカデミー賞授賞式の会場となるドルビー・シアター

毎年アカデミー賞授賞式の会場となるドルビー・シアターは、ウォーク・オブ・フェームの舗道に面している。
目立つ黄金色の入口が大きな建物で、建物を入ってすぐの左右は、さまざまな店舗が入るショッピング・モールのようになっている。

普段は演劇などに使用されているから、自由に中に入ってみることができるわけではないが、ここでイベントが行われていると思って入口に立つのは、やはり感慨深い。

グローマンズ・チャイニーズ・シアターはハリウッドで1番有名な観光スポット

ハリウッドで1番有名な観光スポットは、俳優たちの手形や足形が残ったタイルではないだろうか。
これらタイルは、ハリウッド・ブールヴァードの賑やかな一角のうちでも西の端にあるグローマンズ・チャイニーズ・シアターの前庭にある。

チャイニーズ・シアター

チャイニーズ・シアター自体も、映画の歴史とともに歩んできた老舗映画館である。
1927年に開業して以来、ハリウッド映画の初演会場となったり、しばらくはアカデミー賞授賞式の会場にもなっていた。
現在も、最新鋭のIMAX設備を整備した現役の映画館である。

と、ウィキペディアに書いてあるわけだが、どういうわけでチャイニーズ風の建物外観なのかは、解説がなかった。
とにかく、建物自体も強烈な印象のシアターである。

前庭の歴代スターたちの手形・足形

チャイニーズ・シアターの前庭には、歴代の人気俳優たちの手形・足形が入ったタイルが敷き詰められている。

ネットで探すと、誰の足形がどこにあるかのマップもあるようだから、好きなスターのタイルの場所を確認してから出かけると、ますます楽しめるかもしれない。(本記事を書いている2021年4月では、ウィキペディアの「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」の項目からマップへリンクが貼ってある。)

マット・デイモンやメル・ギブソンも好きな映画がある俳優なのだけど、こういうときにグレゴリー・ペックやクラーク・ゲーブルみたいな昔の俳優さんたちの記念品のほうがありがたみを感じるのは私だけだろうか。

私は90年代に大学生だったころ、古い映画もずいぶんビデオでみた。
当時全盛だった大アクション路線の映画の数々はいまとなっては懐かしく楽しいけれど、多く文芸映画をヒットさせていた40-50年代や70年代ニューシネマ時代にハリウッドが輩出していた映画のほうが、感動した映画が多い。

そういえば、足跡の中には、ドナルド・ダックの足跡まであった。


ショッピングが楽しい巨大土産物店LA LA LAND

チャイニーズ・シアターの隣はマダム・タッソー蝋人形館のハリウッド支店で、オレンジ・ドライブという道路を挟んで向かいは、LA LA LANDという名の大きな土産物屋だ。
入り口近くには、クラシックカーとギターを持ったエルヴィス・プレスリーの像がある。
店舗面積が広く、さまざまな種類のハリウッドのお土産が、豊富なデザインで揃っているから、お土産ショッピングを存分に楽しめる。

急に人通りが少なくなるハリウッド・ブールヴァード

そのさらに先にドラッグストアがあったが、ここら辺に来ると急に人通りが少なくなって、繁華街は終わりのようである。
通りの奥に椰子の木が生えた丘が見えた。

ハリウッド・アンド・ハイランド・センターは巨大ショッピングモール

東に、ハイランド・アヴェニューまで引き返す。
ハイランド・アヴェニューとハリウッド・ブールヴァードの角に面して、ハリウッド・アンド・ハイランド・センターというショッピング・モールがある。

5階建て、総面積6万平方メートルという巨大なショッピングモールだ。店舗数が多いのはもちろん、ゆったりしたくつろげる公共空間もとても魅力である。

ハリウッド・ダウンタウンから見える丘の上の”HOLLYWOOD”看板

私は、丘の上のハリウッド・サインはハリウッドの町のどこからもハッキリ見える感じなのかと想像していた。
けれども、町の中を歩いている間、全然目に入らないので、ちょっとヤキモキしたりした。
はたして、ハリウッド・アンド・ハイランド・センターの3階のテラスに上がってやっと、ずいぶん遠くに見えたのだった。

上の写真のように思いのほか遠いのだけれど、肉眼でしっかり読めるくらいの大きさではある。

草創期の名作映画「イントレランス」をテーマにしたハリウッド・アンド・ハイランド・センター

このショッピング・モールの天辺に据えてある象の置物、どこかで見たことがあると思っていた。

帰って来てから調べてみたところ、1916年の「イントレランス」のセットを模して作ったものなのだそうだ。
見たことがない映画だが、草創期に作られた有名な映画だし、本で紹介されているのは見たことがある。

映画についての思い

ハリウッド映画の凋落について

私は、以前からあまり熱心なハリウッド・ファンではない。
たぶんそれは、ハリウッドの映画がもっともお金が儲かるように最適化され過ぎているからなのだろうと思う。
ヨーロッパや日本のように原案から監督が手掛けることが少なく、むしろ会社が映画監督を雇う製作の仕組みが影響しているのだと思う。
ハリウッド映画がかならず楽しい一方で、強い個性を感じる映画が少ないのは、たぶんそういう事情が関係しているのだろうと、以前から思っている。

とはいえ、いつのころからか、映画が日常の話題にまったくのぼることがなくなってしまったのは寂しい。
1990年代から2000年代にかけて、多くの人との間で話題に上った映画はもちろんハリウッド発のものであった。
その後、私自身も、たまに旅行するときに飛行機のエンターテインメントで視聴するくらいになってしまった。
近年のアカデミー作品賞受賞作のリスト見てみたら、2007年の「ノー・カントリー・フォー・オールド・マン」以来1本も見ていないし、ほとんどタイトルも聞いたことがないものばかりになってしまっている。

映画の人気がなくなったのは、世間一般的なことだろうと思う。
80年代、90年代、そしてたぶん2000年代もはじめのころは、結構多くの人が何かしらの形で見ている映画が多くあった。
バック・トゥー・ザ・フューチャー、ダイ・ハード、タイタニック、トム・クルーズが出演していたミッション・インポッシブルなんかがそうした映画だった。
そうした映画はふと日常の会話に上ることもあった。

最近映画が身近でなくなったのは、だいぶ長い間、地上波テレビが映画をゴールデンタイムに放映しなかったのも影響が大きかったのだろう。それはきっと、ハリウッドが低迷していたことを受けてのことなのだろうけど。

私は、最近のCGを多用した映画は、あまりに現実と乖離していて白けてしまうことが多いのだけど、そういうことを言っても、賛同してもらえることは少ない。他の人たちはもっと自然にそうした映画も見ることができるようである。
そうした映画であっても、テレビを点けたときに映っていると、うれしく思うこの頃である。

時代の移り変わりの速さの中、映画について思うこと(2021年追記)

この記事を書いてから4年ほどで、世の中がものすごく変わった。

映画についていえば、Netflixやアマゾン・プライムなどのネット配信が広まった。
これら動画配信サービスが独自に、映画やドラマシリーズを製作するようになり、従来の映画製作会社と対等に競うようになった。
コロナ感染症の流行で、映画館で映画を見に行くのがためらわれる時代になったこと、自宅で過ごす時間が増えたのも、動画配信サイトに有利に働いた。
わが家でも無料配送を目当てにアマゾン・プライムに加入し、付随してきた動画配信サービスで映画を見ることが増えた。

もうひとつ大きく変化したのは、トランプ政権からバイデン政権に移行するのと時期を同じくして、文化に対するアメリカ人の意識が変わったらしいことだ。
ブラック・ライヴズ・マター運動が活発になり、黒人奴隷を使っていたかどで、ワシントンやジェファソンを含む建国以来の偉人英雄たちが批判されるようになったという。
映画に関しても、「風と共に去りぬ」が人種差別のシーンを含む映画として、視聴することができなくなっていると聞く。
本記事を書いた2017年からたった4年しかたっていないのに、技術だけでなく、政治や経済の面でも、まるで想像しなかったほどに世界が変わってしまったことに、戸惑っているところである。

ハリウッドのダウンタウン散策のまとめ

映画の都ハリウッドのダウンタウンは、アメリカの郊外型の小ぢんまりした繁華街であった。しかし、浮ついた雰囲気がとても楽しい町である。
とくに目ぼしい観光スポットは、ハリウッド・ブールヴァードの、ハイランド・アヴェニューからオレンジ・ドライヴまでの200メートルほどの一角に固まっている。
半日~1日かけてゆっくり散策するのがおすすめだと思うが、1~2時間だけでも速足で目ぼしいスポットを回ることはできそうである。

2017年のハリウッド探訪の体験をもとに、本記事は書いた。
私たちは、午後をまるまる一杯かけてゆっくり散策を堪能し、以下の観光スポットを回った。

  • ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム
  • ドルビー・シアター(入り口だけ、外観)
  • チャイニーズ・シアターの前庭のスターたちの手形・足形
  • LA LA LAND土産物店でお土産ショッピング
  • ハリウッド・アンド・ハイランド・センターでショッピング+散策、”HOLLYWOOD”の看板も見れた

私もそうだったが、映画が好きな方には、断然おすすめの観光地散策である。

関連記事―ハリウッド・ダウンタウンの名物ホットドッグ店

ハリウッド・ダウンタウンの有名ホットドッグ店についての記事を書いたので、合わせて読んでもらえると嬉しいです。

本記事で書いた界隈からタクシーで3~4分くらいの近くにあるお店で、ホットドッグの概念が変わるくらいのおいしいホットドッグ屋さんです。

更新履歴

  • 2021年4月12日 本サイトに移転とともに、文章の大部分を書き換えた。
  • 2018年3月5日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。

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