アラブ首長国連邦アブダビのワールド・トレード・センターは、巨大ショッピングモールである。
ショッピング好きな人はもちろん、内装が美しいので、中を散策するのにもおすすめだ。
本記事では、アラブのワールド・トレード・センターと、その隣にあるスークを紹介する。
ワールド・トレード・センターはアブダビのダウンタウン中心部にある
ワールド・トレード・センターを訪れたわけ
シェイク・ザイード・グランド・モスクからタクシーに乗り、モスクの眺めが最高によい戦没者記念公園に行ったことは、前回の記事「 シェイク・ザイード・グランド・モスクが最も美しく見える知られざる穴場絶景スポット 」に書いた。
私を乗せたがらなかったタクシーの運転手とは、ダウンタウンまで乗せてもらうことで話を付けたことも同記事に書いた。
ダウンタウンは、ワールド・トレード・センターまで乗せて行ってもらうことにした。
初めてのアブダビでじっくり行き先を考えていなかった中、ダウンタウンの中心部にあるらしかったのと、英語の名称がわかりやすかったためだ。
ワールド・トレード・センターはアブダビのダウンタウン中心部にある
たしかにワールド・トレード・センターは町の中心部にあり、まわりは高層ビルに囲まれている。車通りも多い。
土曜の午前中だったが、歩いている人はそれほど多くはなかった。
ワールド・トレード・センター内を散策
ワールド・トレード・センターはショッピングモール
アブダビのワールド・トレード・センターは、正しくは「ワールド・トレード・センター・モール&スーク」である。
スークとは市場の意味だ。
3か4階建てのショッピング・モールと、通りを隔てたスークからなる商業施設である。
暑いアラブでは、冷房の効いたモールはオアシスのよう
3月の旅行だったが、さすがはアラブの国で外は暑かった。清潔なモールの建物に入ると、冷房がよく効いており、爽快であった。
アラブでは以外にも水は安価である―アル・アイン・オアシスの水
喉が渇いていたのでまずはモール内のスーパーに飲料水を買いに行った。
雨が少ない土地のことで水は高いのかと思ったが、思いのほかとても安かった。
半年以上前ことで記憶がすこしあやふやだが、1.5リットルほどのペットボトルが80円くらいだったかと思う。
ブランドも「アル・アインの水」で、国内のオアシス都市の湧き水とのことであった。
スーパーの店内はヨーロッパみたいに商品棚が美しくディスプレイされている。
スーパーでは非イスラム教徒コーナーで豚肉も扱っている
そして、非イスラム教徒コーナーがある。
自動扉で店内のほかのスペースとは隔絶されている。
その中では、豚肉なども扱っていた。
アメリカ・チェーンの飲食店が多いアブダビ
アラブ首長国連邦は親米国なのだろうが、アメリカ・チェーンの飲食店が目立つ。
このモールも同じであった。
温かみがある木材格子のアジア的なインテリア
モール内のインテリアは木材の格子で統一されており、温かみがある。
吹き抜けの空間も解放感があり、居心地が良い。
アジア有機的と機械の無機的が融合する美しいエスカレータの空間
なにより魅力だったのは、全体を吹き抜けに作ってしまったエレベータとエスカレータのある一角だ。
木材のつくるアジア的で暖かな雰囲気と、無機質な機械群が融合し、魅力的な空間を作り上げている。
ワールド・トレード・センター隣の近代的なスーク
冷房がよく効いた清潔で近代的なアラブの市場
モールから通りを一本隔ててスークがある。
スークといっても、古色蒼然とした昔ながらの市場ではない。
アブダビは(たぶん)人工的に作られた近代都市なのだ。
スークの建物自体は天井も高く、モールと同じテーマで建築されている。冷房もよく効いていて、整然として清潔な商業施設である。
アラブの個人商店では、値段は交渉で決まる
ただ、入店しているのはたしかに個人商店ばかりで、間口の狭い土産物屋、香辛料屋、衣類を扱う商店などが軒を並べていた。
アラブでは、値段は客と商店が交渉して決めるらしい。
土産物屋のラクダの置物を半分くらいの値段まで値切って私は満足したのだが、それでも店員はとてもうれしそうな顔をしていた。
はじめに店員が提案する値段はよほどフッカケて言っているに違いない。
まとめ
土曜の午前中がアラブ世界でショッピングに向かないのかどうか、私は知らない。
モールもスークもとても空いていた。
本当はもっと埃っぽく雑然としたアラブらしい市場に行って見たいと思って出かけたのだった。
けれども、ワールド・トレード・センターも、隣のスークも、建物のデザインが美しく、その中を散策できたのは大変楽しかった。
アブダビで時間が余ったら、ぜひおすすめなショッピングモールである。
そして、暑く日差しの強いアラブの戸外歩きに疲れたら、冷房の効いた屋内で涼めるのは、まさに砂漠のオアシスのようだ。
次回は、再び戸外を徒歩でビーチまで向かったことを書く予定。
更新履歴
- 2021年3月5日 本サイトに移転。節見出しを付け、文章を少し書き換えた。
- 2017年12月19日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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