映画で有名なジョリエット・プリズン
2019年の新年は、シカゴ郊外で過ごした。
用があってジョリエットの町に出かけ、せっかくなので有名なジョリエット刑務所の前を通った。
ときどき映画の字幕に「イリノイ州ジョリエット」と表示されるのを見るが、そのジョリエットである。
この字幕が出るシーンは必ず、凶悪犯が大勢収容されている刑務所のシーンだ。
イリノイ州ジョリエットという町
ジョリエットの町は、シカゴの南西60kmほどの位置、シカゴの郊外が終わって畑ばかりの土地に変わる直前にある。
人口15万くらいだから、郊外の町としては大きいほうだ。
ジョリエットの町は歴史が古いらしく、堅固な石造りの建物が多い。
町はずれには運河もあり、とても雰囲気のある町だ。
ジョリエットには大きな刑務所が2か所ある
城のように重厚で立派な建物のオールド・ジョリエット・プリズンは「プリズン・ブレイク」の舞台
ジョリエット歴史地区のはずれのあたりに、ジョリエット刑務所はある。
すでに閉鎖されている古い刑務所なので、英語でも「オールド・ジョリエット・プリズン」と呼ばれている。
私は見ていないのだが、テレビドラマのプリズン・ブレイクはここが舞台だったのだとか。
外見しか見たことがないのだが、実に立派なお城のようないでたちである。
1858年建設、2002年に閉所となったそうである。
「ブルース・ブラザーズ」に出てきた塀しか見えないステーツビル刑務所
ジョリエット刑務所からほんの10kmほどの場所に、もうひとつ巨大な刑務所がある。
映画では、地名を取って「ジョリエット」と表示される場合も多いが、正式名称は「ステーツビル刑務所」という。
私も大好きな映画「ブルース・ブラザーズ」に登場し、ジョン・ベルーシが出所してくるシーンはこちらの刑務所である。
ステーツビル刑務所は、巨大な敷地のまわりを塀が囲んでおり、建物はろくに見えない。
下の写真の真ん中あたりに出入り口があるのだが、ダン・アイクロイドは向かいの路肩に車を停め、ジム・ベルーシが出所の門をくぐるのを迎えていた。
ステーツヴィル刑務所はいまも現役で、凶悪犯が収容されている
ジョリエット刑務所はよく、「ジョリエット旧刑務所」と表記される。英語では、Joliet Old Prisonだ。
だから、塀のほうの刑務所は、「ジョリエット新刑務所」なのだと思っていた。
本記事を書くにあたって調べてみたところ、こちらは「ステーツヴィル刑務所」という名で、1925年開所だそうである。
20年ほど前までは、10kmしか離れていない場所に巨大刑務所が2つあったということらしい。
ちなみにステーツヴィル刑務所の英語版Wikipediaには収監囚の個人名も何人か載っている。
いまでも、最悪の凶悪犯が何人か収監されているそうである。
更新履歴
- 2021年2月15日 本サイトに移転。節見出しを付けた。
- 2019年3月28日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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