アマゾンとネットフリックスで見れる個性がほとばしるおすすめ映画9選

映画、ドラマ


周りのみんながよくわからなかったと言う映画が、自分には最高におもしろかったことってありませんか?

そうした映画は、個性が強すぎて合うあわないがあるから、おすすめしたからと言って必ず楽しめるとは限りません。
けれども、そうした映画のなかにこそ、好きな映画が見つかったときの感動は深いものです。

この記事では、そんな濃い映画を9本、紹介します。

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個性の強い映画の魅力

大ヒット映画に深い感動が少ないわけ

誰が見てもおもしろい映画というのは、大きな映画会社が脚本を買ってきて、監督ほかのスタッフを雇って取らせた映画です。多くの人のチェックがはいるから、誰にでも面白い映画ができるというセオリーです。

ただ、誰が見てもおもしろい映画は、ときとして、誰にとってもそこそこにしかおもしろくない映画です。だって、多くの製作者が、それぞれそこそこにしか思い入れがなくて、妥協しあいながら作っているから。

映像作家の個性と思い入れが映画を一段おもしろくさせる

100年前の映画のセットを模したハリウッドのショッピングモール

映画作家の個性や独特の視点が強すぎるくらいに強烈な映画は、なかなか大ヒットはしません。だって、映画監督個人の思い入れが映画製作の原動力になっているために、だれにでも受けるように作られないからです。

だから、個性の強い映画というのは、当然、当たりはずれがあります。けれどそのぶん、自分に合った個性の映画を見つけた時には、大ヒット映画では味わえない濃くて深い感動を楽しむことができます。

今回紹介するのは、過去1年くらいの間に私がアマゾン・プライムかネットフリックスで見たうちで、そんな気持ちになった映画9本です。「カルト・ムービー」と呼ばれるべき映画もいくつか入っているかと思います。
星の数は、私のお気に入り度を5段階で評価したものです。

みなさんにもおもしろい映画が見つかるきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。

アマゾン・プライムとネットフリックスでの配信状況は、2022年8月現在の情報です。
どちらの配信サービスも、定期的に映画のラインナップを更新します。読んでいただいている時点では、配信休止になっている場合もあるかもしれません。

おすすめ映画リスト

30年後の同窓会 (Last Flag Flying)

☆☆☆☆☆

主人公たちの会話から人間の暖かさが伝わってくる佳作。

監督 リチャード・リンクレイター
出演 スティーヴ・カレル, ブライアン・クラン ストン, ローレンス・フィッシュバーン
2017年公開作品、アマゾン・オリジナル映画。

イラクで戦死した息子の遺体の引き取りと埋葬の付き添いを、かつての戦友たちに頼みに来る退役軍人。息子の死の真相を隠ぺいする政府に怒りながらも、若かりし日々の思い出を語り合いながら、3人の初老の男がともに過ごす数日間を描いた映画。人間の尊厳を考えさせられるとともに、心を許し信頼しあった仲間同志の暖かみが伝わってくる作品です。

凝ったストーリーがあるわけでない中で、3人の登場人物が会話する姿が淡々と描かれるだけで素晴らしく魅力のある映画になっていることに驚かされます。私たち現代人が失いかけている濃密な人間関係の暖かさを思い出させてくれる佳作。

バクラウ 地図から消された村 

☆☆☆☆☆

ブラジルを舞台に、古き良き西部劇を撮ってしまった傑作。

監督 クレベール・メンドンサ・フィリオ,ジュリアーノ・ドルネレス
出演者 ソニア・ブラガ,ウド・キア
2019年公開作品(アマゾン・プライム、ネットフリックスにて視聴可)


バクラウは、100人ほどの村民が家族のように集まって暮らすブラジルの辺境にある貧しい村。ある日、村はずれの農場の家族全員が殺害される事件が起こる。農場の事件を知った村人たちは、正体不明の武装集団の襲撃に備えて迎撃の準備を始める。

物語は昔の西部劇を思わせる単純な勧善懲悪ながら、ブラジルが舞台なのが新鮮で、見ごたえ十二分のエンターテイメント映画です。

カンヌ映画祭審査員賞受賞。

ドント・ルック・アップ (Don’t Look Up) 

☆☆☆☆☆

「マネー・ショート」のアダム・マッケイ監督による痛快な社会風刺映画。

監督 アダム・マッケイ
出演 レオナルド・デカプリオ、ジェニファー・ローレンス・メリル・ストリープ
2021年公開作品、ネットフリックス・オリジナル映画

半年後に地球に衝突する巨大彗星を発見した科学者たち。このまま衝突すれば確実に地球が破壊され、人類が絶滅する危機を訴えるも、大統領は選挙戦で忙しく、マスコミも科学者のテレビ映りのよさとタレント性にしか興味を示さない。
人類が直面する本質的な脅威に目を背け、表面的な利益しか考えない指導者たちの浅ましい姿を、ユーモアを交えて描く傑作風刺映画です。
アメリカ人の製作者たちが登場人物たちを誰に重ねているのかわかりませんが、いまの日本人にも通ずるテーマだと思います。

V フォー・ヴェンデッタ (V for Vendetta)

☆☆☆☆

第3次世界大戦後、独裁者による監視社会となったイギリスを舞台としたSF映画。

監督 ジェームズ・マクティーグ
出演 ナタリー・ポートマン, ヒューゴ・ウィービング, スティーブン・レイ
2006年公開作品(アマゾン・プライムで有料レンタル可)

「マトリックス」3部作の製作陣による製作。
寓話的な映画ながら、恐怖政治による管理社会の恐ろしさは見ごたえ十分です。
近未来の舞台のなかでの中世的な剣術によるアクションという、倒錯した革命運動の描写も、ユニークで見ていてとてもおもしろいです。テリー・ギリアムの大傑作「未来世紀ブラジル」を彷彿とさせる近未来SFの佳作です。

余談ですが、ウクライナ侵攻した当初のロシアにハッキングを仕掛けた実在の国際ハッカー集団”Anonymous”のメンバーたちが被っている仮面は、本映画で主人公”V”が被っていた覆面です。

トマホーク ガンマンvs食人族

☆☆☆☆

映像作家たちの柔軟な想像力が、極上のスリルと意外性に誘う西部劇風B級ホラー。

監督 S・クレイグ・ザラー
出演者 カート・ラッセル,パトリック・ウィルソン,マシュー・フォックス,リチャード・ジェンキンス
2016年公開作品(アマゾン・プライムで視聴可)



開拓時代の西部の町で、負傷した殺人犯と治療に当たっていた女医が失踪する。医師の夫のカウボーイと保安官たちは、救援隊を組んで荒野に出発する。
本格的な西部劇然とした冒頭にワクワクして見ているうちに、いつの間にかタイトル通りのホラー映画に進展していく、変わった映画です。
真面目な西部劇ファンとしてでなく、B級でも楽しめる頭がやわらかい映画ファンならば、極上のスリルと意外性、そして映画作家たちの柔軟な想像力を堪能できる映画です。

第9地区

☆☆☆☆

人間の孤独と不条理について深く考えさせるSF映画。

監督 ニール・ブロムカンプ
出演 シャルト・コプリー, デヴィッド・ジェームズ, ジェイソン・コープ
2010年公開作品(アマゾン・プライムで有料レンタル可)

巨大UFOで地球にやってきたエイリアンたちは、ヨハネスブルグの居留地に住んでいる。居留地は見るからに貧しく猥雑で、人類はエイリアンたちを「エビ」と呼んで蔑み、忌み嫌っている。
エイリアンたちに強制移住を言い渡しに来た官吏である主人公は、事故に遭い、体の一部がエイリアン化してしまい、人類から追われる身になる。

アパルトヘイト政策下の南アフリカの情勢に着想を得たストーリーだそうです。とても奇異で独特な世界観のSF映画ですが、人間の孤独と社会の不条理ということについて深く考えさせられます。非常に引き込まれ、とてもワクワクしながら見ました。

アカデミー賞において、作品賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞の4部門にノミネート。

プラットフォーム (Plarform)

☆☆☆☆

極端な貧富の差で歪んでしまった現代社会は、再生できるのだろうか!?ユニークなセットで現代の格差社会の生存競争を描くサスペンスホラー映画。

監督 ガルダー・ガステル=ウルティア
出演 イバン・マサゲ, アントニア・サン・フアン, エミリオ・ブアレ
2019年公開作品(アマゾン・プライム、ネットフリックスで視聴可)

主人公は、「穴」と呼ばれる監獄の48階層で目覚める。「穴」のルールは、下階の住人は上階の住人の残飯を食べて暮らすこと、そして月に1回階の入れ替えがランダムに行われることだ。上層の住人は毎日満腹以上に食べ、下層の住人達は食料を巡って奪い合う生活を続ける。
今月上層に当たった者は、来月は下層に当たるかもしれないのをわかっていながら、下層に少しでも残す配慮をしない。下層の住人はいつも餓死の瀬戸際に追いやられる。
この絶望的な「穴」の住人達に、希望はあるのだろうか。

現代社会の根幹に根ずく問題を説得力のあるセットに再現し、ユニークな映画に仕上がっています。

トランス・ワールド (Trans World)

☆☆☆

スコット・イーストウッド初主演の、佳作サスペンス。

監督 ジャック・ヘラー
出演 サラ・パクストン, スコット・イーストウッド, キャサリン・ウォーターストーン
2011年公開作品 (アマゾン・プライムで視聴可)

人里離れた森の中、たまたま時を同じくして遭難し、同じ小屋に寒さをしのぎに集まった女2人と男1人。協力しながら森からの脱出を試みる3人だが、ポーランドの地図が貼ってある防空壕を発見したり、歩いているうちに元の小屋に戻ってきてしまったり、不可解なことが起こり始める。

物語が意外な方向に動き出し、いったいどうなるんだろうという
ワクワク感が、すごく楽しかったです。ストーリーの秀逸さも素晴らしい上に、不可思議な現実をはじめはいぶかみ、しだいに理解し受け入れていく主人公たちの様子もとても自然なのが、最後までドキドキしながら見れる映画に仕上げています。
数十万ドル(数千万円)で撮ったという超低予算映画ですが、アイデアと演出・演技が素晴らしいので、下手な大予算映画なんかよりはるかに楽しめます。

ラスト・ムービースター (The Last Movie Star)

☆☆☆

バート・レイノルズの最後の主演作。映像作家の老優へのやさしく温かい視線に乾杯!

監督 アダム・リフキン(英語版)
出演者 バート・レイノルズ,アリエル・ウィンター
2017年公開作品(アマゾン・プライム、ネットフリックスにて視聴可)

若い頃に一世を風靡した後、いまでは人々から忘れ去られた老境の俳優。招待された映画祭がバーの壁にDVDを投影するだけの安っぽいファンのイベントだったことに憤慨し、映画祭をすっぽかして、たまたま近くだった故郷の町を訪れる。

栄光を追い続けてきた老優が、子供時代の思い出に浸り、懐かしい故郷の風景に心が洗われる姿に、心暖まる映画です。少し安易で月並みなストーリー映画かもしれないけれど、主人公の人物設定がバート・レイノルズの人生の浮き沈みと重なり、見ていてとても暖かい気持ちになりました。

異常なくらい個性が強いカルト系みたいな映画を集めるつもりだった本記事には、すこし場違いかもしれませんが、映像作家の老優への暖かい視線があまりに素敵だったので本リストに含めます。

まとめ

アマゾン・プライムとネットフリックスで見れる中で、個性が強くてユニークな映画を9本紹介しました。

  1. 30年後の同窓会 (Last Flag Flying)
  2. バクラウ 地図から消された村 
  3. ドント・ルック・アップ (Don’t Look Up) 
  4. V フォー・ヴェンデッタ (V for Vendetta)
  5. トマホーク ガンマンvs食人族
  6. 第9地区
  7. プラットフォーム (Plarform)
  8. トランス・ワールド (Trans World)
  9. ラスト・ムービースター (The Last Movie Star)

みなさんがお気に入りの一本を見つけるヒントになれば、とてもうれしいです!

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