B級ホラー・サスペンスの王道、サメ映画のおすすめ傑作5選

映画、ドラマ

難しいことを考えずに純粋にエンターテイメントを楽しめるのがB級映画のよさ。
そんなB級映画のなかでも、ハラハラドキドキしながらサスペンスを楽しめるのが、サメの出て来るホラー・サスペンス映画です。
本記事では、そんなサメ映画の中でおすすめな傑作5本を紹介します。

「B級」と言ったものの、出来栄えが素晴らしすぎて到底「B級」と呼べない映画が大半になってしまいました。

☆の数は、私の独断での5段階レビューです。本当は、全部4~5つ星級のおもしろさなのですが、差が付くようにだいぶ厳しめに☆を付けてます。

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サメ映画の傑作5選

映画史に残る名作「ジョーズ」(“JAWS”, 1975)

☆☆☆☆☆

監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演者 ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ、リチャード・ドレイファス

あらすじ

海水浴シーズンを控えたアメリカ東海岸の避暑地アミティ島のビーチで、若い女性の死体の一部が発見される。サメの仕業か船のスクリューに巻き込まれたかわからず手をこまねいているうちに、海水浴場で2人目の被害者がサメの餌食になってしまう。血で赤く染まる海とパニックに陥る海水浴場。
警察署長は、海洋動物学者と多くのサメを仕留めた経験豊富な漁師とともに、巨大サメ退治の航海に出航する。

おすすめポイント

サメ映画の原点であるだけでなく、B級どころか映画史に残る名作です。現在のハリウッドで最も尊敬されるスピルバーグ監督の出世作でもあります。
シーズン前のサメの出現を認めたくない市長たちのドラマ、サメの襲撃の恐怖、パニックに陥るビーチの様子、3人の主人公たちの人物描写、サメ狩りの航海のスリルとアクション。どれをとっても素晴らしく、製作されてから50年近く経った今見ても、ぜんぜん色褪せない不朽の傑作です。

サメ映画のファンもそうでない方も、すべての映画ファンにオススメしたい娯楽映画史に燦然と輝く大傑作です。

ブレイク・ライブリーの最高の演技「ロスト・バケーション」(The Shallows,2016)

☆☆☆☆☆

監督 ジャウム・コレット=セラ
出演者 ブレイク・ライブリー

あらすじ

医学生のナンシーは休暇を利用し、亡き母の思い出のビーチを一人で訪れる。秘境のビーチは、ナンシーのほかには地元の青年が二人サーフィンを楽しんでいるだけである。青年たちが帰った後、ひとりきりでサーフィンを続けるうちに、ナンシーは突然サメに襲われる。必死の思いで沖の岩場に避難したが、サメは去らず、ナンシーは岩場から動けなくなってしまう。

おすすめポイント

ほとんど全編、ブレイク・ライブリーの一人舞台です。
狭い岩場から動けない心細さ、サメに襲われる恐怖の中でも冷静な思考と行動力を見せるナンシーの心情を見事に演じたブレイク・ライブリーの演技が素晴らしく、ものすごい見ごたえです。単なるチープなエンタメ映画を期待して見ることが多いサメ映画ですが、「ロスト・バケーション」は非常に上質なドラマ映画に仕上がっています。

B級サメ映画というより大規模アクション映画「MEG ザ・モンスター」(The Meg, 2018)

☆☆☆

監督 ジョン・タートルトーブ
出演者 ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン

あらすじ

マリアナ海溝の海底を調査する深海調査船は、人類未踏の深さに達した後で、未知の巨大生物の襲撃を受け操縦不能に陥る。凄腕の深海レスキューの専門家テイラー(ジェイソン・ステイサム)が救助に向かうが、巨大生物は恐竜とともに絶滅したはずだった体長25メートルもある巨大サメ、メガロドンだった。

犠牲を出したものの、救助は成功した。しかし、海の上層から隔絶している深海を棲み家にしていたメガロドンも深海から海の上層に浮上してしまった。メガロドンは海上で研究施設や船舶を襲撃しはじめる。テイラーは研究者たちとともにメガロドンの退治する計画を立て始める。前代未聞の巨大危険生物と人類の闘いが始まる。

おすすめポイント

プロの映画評論家のレビューを集めている映画評論サイトRotten Tomatoesの総評は次の通りです。

The Meg sets audiences up for a good old-fashioned B-movie creature feature, but lacks the genre thrills — or the cheesy bite — to make it worth diving in.
(“ザ・メグ”は、観客を古き良きB級サメ映画に引き込むが、このジャンル特有のスリル―安っぽい味わい―がなかったため、夢中になって見れる映画ではなかった。)

Critics’ Consnsus for “The Meg”, Rotten Tomatoes

実際、サメ映画で楽しみな、急にサメが襲ってくるんじゃないかというゾワゾワするシーンは(ほとんど)ないです。なにしろ、サメがあまりに巨大なので。アクション映画の大スター、ジェイソン・ステイサムが出演していることも、もの凄い安心感を持って見れてしまう要因になっていると思います。

B級サメ映画としてでなく、大規模アクション映画としてみれば、普通におもしろく見れます。

息をつく間もないスリルの連続「ディープ・ブルー」(Deep Blue Sea、1998)

☆☆☆☆

監督 レニー・ハーリン
出演者 サフロン・バロウズ、トーマス・ジェーン、LL・クール・J、サミュエル・L・ジャクソン

あらすじ

海洋上の研究施設では、巨大サメの脳髄液を利用したアルツハイマー病の治療薬の開発をめざして研究が行われていた。ある嵐の晩、暴れたサメに襲われた研究者を迎えに来た救急ヘリが墜落し、施設が損壊する。研究のために遺伝子組み換えされ、異常に知能が進化したサメたちが襲い掛かる中、研究者たちは沈み行く研究施設からの脱出を目指す。

おすすめポイント

有名俳優はサミュエル・L・ジャクソンしか出ていないし、ポスターもいかにもB級サメ映画です。しかし、サメが潜んでいるかもしれない水の中に主人公たちが入っていくシーンの不気味さ、凄い勢いで浸水する通路を逃げる緊張感、そしてサメと対峙したときの恐怖。息を着く間もないスリリングなシーンの連続で、夢中になって楽しめること間違いありません。

息の詰まる海底でのサメとの対決「海底47m」(47 Meters Down, 2019)

☆☆☆

監督 ヨハネス・ロバーツ
出演者 クレア・ホルト、マンディ・ムーア

あらすじ

ケイトとリサはメキシコに休暇を過ごしに来ている。地元の青年たちに誘われ、サメを見るダイビングに挑戦する。檻に入り海中に潜った二人は、巨大なサメを間近に見ることができたが、船に引き上げる際にワイヤーが切れてしまう。

檻に入ったまま深い海底に沈んだケイトとリサ。いつサメが襲ってくるかわからない暗い海底で、深さのせいで船との通信は届かず、酸素の残量にも限りがある。生還をかけた二人の必死の闘いが始まる。

おすすめポイント

サメの襲撃の恐怖だけでなく、慣れない深海での活動とボンベ残量が少ない息苦しさが、いやが上にもスリルを盛り上げます。ついつい息をひそめながら夢中で見てしまうサスペンスの佳作です。

さいごに

今回は、サメが出て来るサスペンス映画の傑作を紹介しました。

  1. 映画史に残る名作「ジョーズ」(“JAWS”, 1975)
  2. ブレイク・ライブリーの最高の演技「ロスト・バケーション」(The Shallows,2016)
  3. B級サメ映画というより大規模アクション映画「MEG ザ・モンスター」(The Meg, 2018)
  4. 息をつく間もないスリルの連続「ディープ・ブルー」(Deep Blue Sea、1998)
  5. 息の詰まる海底でのサメとの対決「海底47m」(47 Meters Down, 2019)

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