年末年始に家族で行ったニューオリンズ旅行のことを、何回かに分けて書いている。
今回は、滞在中に見に行ってみたフレンチ・マーケットのこと。
カフェ・デュ・モンはフレンチ・マーケットの休憩所
フレンチ・クオーターの真ん中にあるジャクソン・スクエアに面し、滞在中の散策の途中で何度か休んだカフェ・デュ・モンは、フレンチ・マーケットの休憩所として設立されたとのことである。
「フレンチ・マーケット」という名前の響きが面白そうだったし、ガイドブックでも紹介されていたから、行ってみた。
ジャクソン・スクエアから歩いて10分くらい。
フレンチクォーターの活気と雰囲気
マーケットの入り口には、凱旋門みたいな立派な門がある。
門をくぐると、100~200メートルくらいアーケードが続き、いろんなものを扱っている屋台が並ぶ。
ニューオリンズの土産物(扇子、ワニの頭、仮面などがこの町の伝統的な土産物のようだ)のほか、宝石、洋服、靴など、いろんなものが売っている屋台がある。
蚤の市で売っている物がどれも派手ながら本当の高級品でないことが見た目で明らかなのは、世界共通のことである。油断したらスリに財布を取られそうな落ち着かない気分になるのも、世界共通だ。
そんな落ち着かない雰囲気が、気持ちを高揚させるのだろうか、こうしたマーケットはかならずとてもおもしろく感じる。
ニューオリンズの名物料理―ワニ肉やザリガニのフライを挟んだサンドイッチや、生牡蠣―を食べさせるスタンドが連なっており、とても良い匂いがしたりする。
私たちのような観光客も多く訪れるのだろう。アーケードの中はとても活気があった。
フレンチ・マーケットで購入した塩ビのワニの人形
息子は今回の旅行では湖沼ツアーでワニを見たことがもっとも面白かったらしい。
マーケットでは、ビニール製のワニの人形を買ってあげた。
このワニも、WALMART(全米チェーンのドラッグストア)で購入した木製細工のワニも、どちらも3ドルの安物だが、いまは我が家の棚に仲良く座っており、ニューオリンズの大切な思い出の品である。
フレンチ・クォーターと違って庶民的な建物が多いフレンチ・マーケット周辺の町並み
アーケードに平行して走るのはフレンチ・マーケット・プレイスという通りである。
フレンチ・クオーターの中心街の華美で洒脱な建物とは違って、レンガ造りで壁面も黒ずんで汚れるに任せたままの建物が目だつ。
フレンチ・マーケットのストリート・ジャズ・バンド
マーケットに面した交差点では、地元の若者たちのブラスバンドが元気よく演奏しており、人だかりができていた。
旧造幣局はいまはジャズの博物館
マーケットのアーケードが終わったところには、今は博物館になっている元造幣局の建物がある。
巨大なレンガ造りの建物で、いまはジャズ関連の展示が入っているらしい。
元旦のこの日は残念ながら閉館であった。
行きそびれたブードゥー教の史跡、素晴らしかったニューオリンズ旅行
「 独特な雰囲気で美しいニューオリンズの街並み―ニューオリンズ紀行 」にも書いたことだが、ニューオリンズの町は、すこし怖そうだった。私は結構ビビッてしまっていた。
子連れでもあり、また今回は妻が風邪を引いてホテルで休んだりしていた中、ワニ観察の湿地ツアーに行った以外は、私らはフレンチ・クオーターの限られた地域を散策するばかりで、別の方面に遠出をする気にならなかったのだった。
本当は、ほかにも行きたいところはあった。
- ニューオリンズでは埋葬でなく、地上に建物をつくりその中に納棺する。独特の墓地を見学するのは面白いという。
- また、ブードゥー教という、おどろおどろしい偶像を作っては崇める呪術的な宗教があり、興味深い。
中4日の滞在中、時間に余裕もあったし、墓地やブードゥー教関係の史跡を廻るツアーにぜひ参加してみたかったのだが、5歳の息子を連れて参加するのは到底無理であった。
ブードゥー教のオドロしい人形やお面―たぶんほとんどは本物ではないのだろうし、なかにはジョークを込めた土産物用であるのが明らかな商品も多かった―を販売している土産屋の軒先で立ち止まるだけで震えあがってしまうのだ。
とはいえ、年末年始で博物館なども閉館していたかもしれないことを思うと、フレンチ・クオーターの独特な街並みを十二分に堪能できたのはよかった。
更新履歴
- 2021年2月21日 本サイトに移転。節見出しを付けた。
- 2017年1月21日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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