3か月前、我が家の金魚のヒレがボロボロになった。
その後の回復の経過を写真とともに振り返る。
3年間飼っている金魚たち
我が家で金魚を飼い始めてから、3年が経った。
はじめ3匹で飼い始めたが、途中で1匹死んでしまい、以来2匹を一緒の水槽で飼ってきた。
ずっと30㎝ほどの小さな水槽で飼っていたのを、1年半前に引っ越した機会に、60㎝の大きな水槽に買い替えた。
水槽を変えたのが2019年6月ごろ。だいぶゆったりと泳げる環境になっていたと思う。
同じ時期に、ほぼ同じ大きさから飼い始めた2匹の金魚だが、飼ううちにだんだん、体格に差がついた。
性格も全く違う。
人懐っこく、私たち人間が通りかかるたびに寄って来て、エサをもらえるようにアピールする方が、大きいほうの金魚である。割りばしでエサをあげると、割りばしから直接食べるくらいに臆するところがない。
もう一匹の小さいほうは、私たちが水槽に近づいても寄ってきたりはしない。エサをあげても飛びつく感じではなく、大きいほうの金魚のおこぼれで甘んじるのが常だった。
大きいほうの金魚が小さいほうを追い回したりすることもあったが、基本的には問題なく仲良くやっている様子だった。夜は必ず、底砂の上に2匹で寄り添って眠っていたのも、仲が良い証拠だったのだと思う。
そんな小さい金魚が、去年の10月ごろに、ヒレがボロボロになってしまった。
気が付いた時の症状と、その時の状況
2020年10月はじめごろ、手入れが悪く、少し水質が悪くなったことがあった。
ちょうど同じころに、大きな金魚が小さい金魚を追い回す姿が目立つようになった。
水槽の水を替え、水質が向上したあと1週間ほどしても、追い回しは収まらなかった。
そして、小さいほうの金魚のヒレが、少し黒ずみ、ボロボロになっているのに気が付いた。
症状に関しての専門家の見立て
金魚には「尾腐れ病」という病気があるそうである。罹ったら、薬浴で直すのがよいらしい。
ネットでいろいろ検索した結果、病気を疑っていたものの、写真と詳しい状況を付けて「教えてGOO」に質問してみた。
運よく、アクアショップの元経営者の方から返信がもらえ、次のように教えてもらえた。
- 尾腐れ病なら、水槽の金魚全員に症状が出るのが通常であること。
- 大きい金魚に症状が出ていないから、尾腐れ病の可能性は低い。
- 大きい金魚に追い回されているのは、ヒレが痛んでいることに関係ある可能性がある。隔離するのがよい。
- ヒレが黒ずんでいるのは、傷が癒えてきた部分だということ。
後から考えると、このアドバイスが的中していたのだと思う。感謝の限りである。
アドバイスに従って隔離した金魚は、その後、時間をかけて元気になった。
専門家の意見はやはり、貴重である。私は運が良かったからネットで正しいコメントを頂けたが、いつも買い物をしているアクアリウムショップに写真を持って訊きに行ったりするのもよいかもしれない。
ネットでの情報収集
ネットでの情報収集には、危うさも伴う。
私の質問には、素人らしい方からの返信もあり、そちらは尾腐れ病を疑っていた。
それに、失礼な言い方かもしれないが、お教えいただいたプロの方も、ネット上では本当にそうかはわからない。
ヒレがボロボロになったときに、ほかの金魚から隔離することで回復するとか、治癒したところが黒くなるという情報は、なかなかネットでは見つからなかった。
1個だけそうしたサイトを見つけることができ、また隔離することで悪化することもあるまいと思ったので、薬浴の前に隔離を試す決心がついた。
隔離後の経過
次の写真は、10月19日撮影だが、30㎝の小さい水槽に隔離したあと間もなくの様子。
ヒレがボロボロなだけでなく、金魚は水槽の底の方で落ち着かず、だいぶ怯えている様子であった。
隠れる場所を、と思って買ってあげた土管も、却って怖がっているようでもあった。
10月末には、まだ土管に入ることはないが、ヒレの黒が増えてきた。ウロコやエラも真っ黒な部分が出てきた。
11月上旬には、だいぶ落ち着きが出てき、土管に入ってのんびり過ごすようになった。このころには、尾びれの形は元に戻っている。
11月半ばには、背ビレの形も回復してきた。
11月末には、背ビレの先が真っ黒になった。
正月明けのいま、すっかり元気になっている。
黒い模様はこのまま残るのかもしれないが、これまたかわいい模様である。
まとめ
- 10月はじめごろに、我が家の金魚の1匹が、ヒレがボロボロになった。
- 他の金魚から隔離することで、2か月ほどかけて回復し、正月には元気に戻った。
- 治癒したヒレのほか、エラや鱗の一部も、真っ黒になった。
- 回復の過程を、写真で振り返った。
もし参考になれば大変うれしい。
ただし、当方は素人なので、参考程度にとどめるようにしてください。
さらに4か月後の様子(2021年5月追記)
正月には元気になったこの金魚は、さらに5か月経った現在、心理的にもだいぶ落ち着いたようだ。
病気が治った正月ごろもまだ、人影に怯える様子があったのだが、現在では私たちの姿が見えると、水槽の前面に来てエサをねだるくらいになった。
水面に上がって来て撫でさせたりするもう一匹の大きいほうの金魚と比べると、私たちに対する「気を許し度」が低いものの、これは以前からずっとそうだから性格の違いなのだろう。
病気中に買ってあげた土管は、いまではすっかりお気に入りで、毎晩眠るときは、土管の中でじっとしている。
最終的に黒い色は消えた(2021年6月追記)
5月に書いた上の追記の頃は、ヒレが真っ黒だった。
10月の発病以来、8カ月が経った6月半ばに撮影したのが次の写真である。
ここ2週間ほどで急に黒い色が消えた。現在では、ほとんど病気になる前の姿に戻っている。
関連記事:大きいほうの金魚の病気―2021年4月末
本記事の事件~病気があって以来、2匹の金魚は水槽を分けて飼っている。
半年くらいたった今週、本記事の事件では加害者的になってしまった大きいほうの金魚が、病気になった。
赤斑病という病気らしいのだが、その治療観察も書いたので、興味があったら合わせて読んでいただけると嬉しいです。
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