2017年暮れに家族で遊びに行ったユニヴァーサル・スタジオ・ハリウッドのことをシリーズで書いている。
前回は、目の前で人が火だるまになるのを実演してくれたスペシャル・エフェクト・ショーのことを書いた。
今回は、そうした危険アクションを劇に取り入れた大興奮のウォーター・ワールド・ショーのことを紹介する。
映画ウォーター・ワールド
ウォーター・ワールドというのは、1995年に発表されたケヴィン・コスナー主演のアクション映画である。
世界が海に沈んだ後の世界で、だから海上に残っている人造の構造物は軒並み錆びだらけだった覚えがある。その中で、人々はガソリンなど限られた資源を奪い合って暮らしている話だったのではなかったかと思う。マッド・マックスや北斗の拳みたいな話だ。
私はビデオで面白く見た覚えがあるが、興行的にあまり成功しなかった映画だったはずである。
それが、遊園地のアトラクションになっているというのは、正直言って意外であった。
映画会社の偉い人でこの映画に思い入れが強い人がいるのだろうか。
炎が出る前からすでに見せ場が多いアクションショー
ショーのはじめのうちは、狭い水槽の中でジェットスキーを乗り回し、敵味方が放水合戦をするアクションで、高みから人が水槽めがけて真っ逆さまに落ちたり、狭い水上を巧みにスキーを運転したりする。
書いてみると地味だが、火が付く前からすでに、だいぶ興奮度は高いショーだ。
アクションがエスカレートし爆発が増えていくのとともに興奮していく観客心理
もちろんストーリーもちゃんとあるのだが、劇の途中で飛行機が落ちてきたりし、アクション演出がエスカレートしていく。同時にだんだん爆発が多くなる。
もちろん、スペシャル・エフェクト・ショーでみた、人が火だるまになるシーンも実地に出てき、火だるまになった人が真っ逆さまに水槽に落下した。
1980年代~90年代のハリウッド・アクション映画を実地で作ってきた人たちだけあって、爆発の規模に比例して興奮する観客の心理を知りつくしている演出である。
目前の大爆発シーンに大興奮
最後の方は物凄い爆発の連発で、とても興奮してスカッとしながら見せてもらった。
かつてのハリウッド・アクション路線を彷彿させる懐かしさも
1980年代から90年代前半は、ハリウッドはアクション大作路線を突き進んでいた。
当時はまだCGがあまり発達していなかった時代だった。CG嫌いな私は当時のアクション映画は懐かしく、最近のアクション映画よりも手に汗を握ってみることができる場合が多い。
どこで読んだか覚えていないのだが、当時、映画の収益は火薬の量で決まる、という話を読んだ覚えがある。
そんな20年ほど前をとても懐かしく思いながら、大興奮して楽しめたショーであった。
水浸しの最前列観客席と、セットの復旧の手際よさ
私たちは最後列で観劇したのだが、前から3列くらいの客席は水浸しになっていた。日中は暖かだったカリフォルニアとはいえ、大晦日の夕方はさすがに寒かった。水浸しになった人たちはそのあとどうしたのだろうか?
先にも述べた通り、ショーの途中では飛行機まで落ちてきたし、その不時着の際にセットも大きく壊れた。
次のショーまでの短い間に、セットを元に戻すことを想像し、ますます感心したショーであった。
更新履歴
- 2021年8月17日 本サイトに移転。節見出しを付けた。
- 2018年4月16日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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