本記事では、デトロイトでアメリカからカナダに国境越えしたときの様子を中心に、シカゴ発ナイアガラ・フォールズまでのドライブの様子を紹介する。
国境は、デトロイト川にかかる橋を渡り、国境での入国審査。
レンタカーで行くシカゴからナイアガラまでの道のり
シカゴ―ナイアガラは片道900kmほど。
わが家のシカゴ発ナイアガラ観光旅行の一日目はまるまる一日かけて、高速道路を延々ドライブしての移動である。
ナイアガラ・フォールズは、カナダとアメリカ合衆国の国境に面した町である。
往路はデトロイトの近くで国境を超え、残りの半分くらいの距離はカナダ国内のドライブであった。
中西部の平坦な大平原を延々走り続ける大陸ドライブ
シカゴからデトロイトは、アメリカの中西部地方なのだが、広々と平坦な大平原を延々走り続けるドライブだ。
アメリカは大陸だから、陸伝いにドライブして遠方まで旅行できる。
しかし、中西部地方のドライブ旅行は、風景の変化に乏しい道中が多く、常に退屈なのである。
そして、カナダ国境を超えても、相変わらず同じような景色が続く。
今回のカナダ国内では天気が崩れて大雨が降ったから、ますますドライブがつまらなかった。
とはいえ、通り過ぎたデトロイトは大きな地方都市だ。
そして、国境を超えるのは、いくらアメリカ―カナダ国境であっても、いつもわくわくするものでである。
デトロイトーウィンザーの国境を陸路で超える
カナダ国境の町デトロイト
デトロイトは国境の町である。
とはいっても、カナダとの国境だから、あまりエギゾチックな感じはしない。
アメリカ合衆国で「国境」(border)という場合、たいていメキシコ国境のことである。
文化的にも違いが大きいし、国境を超える犯罪者や不法滞在者の問題もあって、カナダ国境よりも注目が集まるためだ。
国境のデトロイト川にかかるアンバサダー橋
国境は、デトロイト川に沿っている。
デトロイトの町を出、デトロイト川にかかる橋を渡ったところに入国ゲートはある。
入国するとそこはウィンザーという町であり、そこはカナダだ。
橋に向かう前に料金所があり、車一台につき5ドル(約500円)ほどの通行料を払って国境に向かう。
私は、ほとんど陸路での国境越えをしたことがない。
EUになってからのヨーロッパでは何カ所か国境越えをしたこともあるが、けれども、人の往来が自由なEU内の国境越えは手続きなどなにもないから、国境という実感がない。
その意味では、アメリカ―カナダ間であっても、国境越えは結構ワクワクする。
国境の橋はアンバサダー橋といい、立派な吊り橋だった。
レンタカーの窓越しの会話だけの簡易な入国審査
橋を超えるとカナダの入国管理所がある。
車を停めて、パスポートを提示し、入国の目的や滞在予定を聞かれた。
何台かに1台は、トランクを開けて中をチェックされていたが、ほとんどの車は形式的な手続きだけである。
私たちも、運転席の窓越しの会話だけで入国手続きがすんだ。パスポートにスタンプも押されなかった。
私が唯一以前に陸路で国境を超えたのは、9・11の直前の2000年、同じアメリカーカナダ間だった。
それのころののんびりした雰囲気と比べると、アメリカ―カナダ国境であってもすこし厳しい雰囲気になったとは思った。
アメリカと雰囲気が似ているカナダの高速道路
カナダに入ってからも風景は相変わらず変化がないことは、先にも述べた通りだ。
カナダ独自のチェーンが経営していると言っても、高速沿いのオアシス(アメリカでは、パーキング・エリアのことをこう呼ぶ)の建物やお店の雰囲気も、ほとんど変わらない。
夜のナイアガラ・フォールズの町にてアメリカとカナダの文化比較
夜のナイアガラ・フォールズの町のリゾート地らしいたたずまい
朝早くに出かけ、まるまる一日こんなドライブを続けたあとで、すっかり夜の帳が降りた頃、ナイアガラ・フォールズに着いた。
一大観光地なだけあって、町に入るとアトラクションの看板が賑やかだった。
町はずれにある滝の夜景も見に行った。
ここでは、ライトアップされていた滝の写真だけにとどめる。詳しくは次回記事で紹介します。
ナイアガラ・フォールズはカナダとアメリカの国境をまたいで広がった町である。
より賑やかなのはカナダ側だし到着の晩は我々もカナダ側に泊った。
ナイアガラ・フォールズのハードロックカフェ―カナダでアメリカ食を食べる
ひとしきり滝の夜景を堪能した後で、我々家族は、大好きなハードロックカフェで夕食をとった。
その場ではなにも考えずにアメリカのチェーン・レストランに入ったわけだが、カナダ特有の文化って、あまり思い浮かばない。
東海岸のフランス語圏に行けばずいぶん雰囲気が違うと聞くが、それを除けばカナダの文化というのはアメリカとほとんど同じなのだと私は勝手に思い込んでいる。ほんとうのところ、どうなのだろう。
どちらにしても、ナイアガラあたりではフランス文化の影響はあまりないように思う。
アメリカのリゾートがガメツイこと、国境のカナダ側でも同じであった
最近、アメリカの観光リゾートに行くたびに、観光客(つまり私たち)からのお金の搾り取り方が容赦ないな、と思うことが多い。
ナイアガラ・フォールズなんて、リゾートとはいえ小さな町だ。
それなのに、ほんの1時間ちょっと停めた駐車場代は、大都市の中心部なみの20ドルほど取られた。
この駐車場代は、土地柄に似合わず異常に高いものだと思った。
20ドルはだいたい2000円くらいなものだが、日本でも1時間2000円も取られるパーキングなんて、都心にしかないのではないだろうか。
そして、ふつうは商業施設に入っている店を利用した場合に、駐車場代は無料になるか大幅に割引になるものだ。しかしハードロック・カフェでは、駐車場代の清算はしないとのことで、駐車場代をフルに払わされた。
国境の町とはいえ、一応カナダ側で起こったことである。
そんなところまで、カナダはアメリカと似ているのだろうか、などと思ったりもした。
更新履歴
- 2021年3月11日 本サイトに移転。節見出しを付けた。
- 2019年6月22日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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