シカゴは高層建築が有名である。
シカゴで最も高い高層ビルの一つ、ジョン・ハンコック・センターの展望を、シカゴ観光の一番のハイライトに挙げる人は、多いのではないだろうか。
ハンコック・センターの最上部にほど近い95階には、美しいシカゴの高層ビル群を見下ろしながら、絶品料理を楽しめる高級レストランがある。
今回の記事では、シカゴで最高の食事を楽しめるこのレストランを、私たちの体験とともに紹介する。
ジョン・ハンコックセンターと、レストラン”95階のシグナチャー・ルーム”
シカゴので1番の高さ、2番目の眺望のウィリス・タワー展望台
シカゴで1番高い高層ビルは、ウィリス・タワーである。
ジョン・ハンコック・センターを紹介する前に、ちょっと寄り道で、ウィリス・タワーの概要を紹介する。
ウィリス・タワーの概要は、次の通り:
- 高さ 527.3m
- 竣工 1973年
- 階数 地上110階
ウィリス・タワーは、2009年までは百貨店シアーズの持ちビルであったため、シアーズ・タワーと呼ばれていた。
竣工当時は、世界最高の高さを誇ったとのことである。
いまでも、9・11テロの標的になったワールド・トレード・センターの跡地にできたセントラル・パーク・タワーに次ぐ、西半球2番目の高さである。
上層部には展望台があり、もちろん人気の観光スポットだ。
とくに2010年ごろに、ビルの側面からガラスの床が張り出している「ザ・レッジ」(The Ledge) が完成し、高さのスリルも楽しむことができるようになった。
眺望が2番目といったわけは、内陸にあるためである。
五大湖の一つミシガン湖の眺望を楽しめ、四方それぞれに違った眺めを楽しめるジョン・ハンコック・センターの眺望には、どうしても劣る印象である。
シカゴで一番の眺望が楽しめるジョン・ハンコック・センターの展望台
本記事で紹介するジョン・ハンコック・センターは、シカゴで2番目に高いビルだ。
- 高さ 457.2m
- 竣工 1,969年
- 階数 地上100階
高さがシカゴで2番とはいえ、うっかり天気の悪い日に観光を強行すると、展望台が雲で覆われてしまうから、雲しか見えないことすらある。
そして、高さが2番目といってもシカゴでは断然1番に眺望が素晴らしい高層ビルである。
94階の展望台は、西はシカゴのスカイライン、東は巨大なミシガン湖(五大湖の一つ、あまりに大きいので、対岸は見えない)、南北にはビル群と半島のある湖岸の眺望が楽しめる素晴らしい展望台である。
そして、ウィリス・タワーが高層ビル群の真ん中に立っているのに対し、ハンコック・センターは高層ビル群のはずれに位置することも、シカゴのビル群をゆったり見ることができる結果となっている。
ハンコック・センターの展望フロア―は、
- 94階 展望デッキ
- 95階 レストラン”95階の”シグナチャー・ルーム”(The Signature Room on The 95th)
- 96階 シグナチャー・ラウンジ(The Signature Lounge)
94階は観光用の展望台で、95-96階とはつながっていない。
展望台は、最近「ティルト(Tilt)」と呼ばれるスリル満点な施設が追加され、ますます楽しい展望台になった。
この展望台については、「ジョン・ハンコック・センター展望台、地上314メートルの超スリル体験TILT」に書きましたので、あわせてお楽しみいただけると嬉しいです。
レストラン”95階のシグナチャー・ルーム”
”95階のシグナチャー・ルーム”は、高級レストランである。
今回は、2年前に楽しんだランチ・バフェのことをメインに書くつもりだが、シカゴは夜景がきれいな町だから、夜のシグナチャー・ルームも素晴らしい。
もちろん、レストランの料理も夜の方が贅沢である。値段も含めて。
シグナチャー・ルームの夕食は、最高に素敵な食事になること間違いなく、絶対におすすめである。
私が妻にプロポーズしたのはこのシグナチャー・ルームでのことだった。以下、婚約した夜に撮った、懐かしい夜景の写真。
ハンコック・センターの立地からだと、シカゴのビル群が集中しているのは南側であるが、シグナチャー・ルームでは南向きの展望は、女子トイレからしか望めない(別料金になる94階展望台からなら見える)。
次の写真は、妻に取って来てもらった女子トイレからの夜景。
シグナチャー・ルームのサンデー・ブランチ・バフェ
アメリカのサンデー・ブランチ・バフェ
最近では日本でもサンデー・ブランチ・バフェを提供するホテル・レストランが増えたと思うから、ご存じの方は多いと思うけれど、サンデー・ブランチ・バフェについて簡単に紹介する。
日曜日には朝遅く起きだし、朝食には遅いが昼食には早い時間に食事をする。ブレクファスト(朝食)とランチ(昼食)を同時に取るから「ブランチ」である。
そして、アメリカの高級ホテルや高級レストランでは、サンデー・ブランチというと、バフェ(buffet、バイキング形式の食べ放題)である。
大抵の場合、夕食と比べると料理の質は劣るけれど、食べ放題の楽しさもあり、値段が安めに設定されている場合もありで、たいへん食事を楽しめる。
2019年4月のシグナチャー・ルームのサンデー・ブランチ・バフェ
わが家では、2019年の4月にシグナチャー・ルームのサンデー・ブランチ・バフェを利用した。
北向きのテーブルは、隣に次のような最高の風景が広がるなかでのサンデー・ブランチである。
食べ放題のバフェから好きな食べ物を取ってくるのに合わせて、メニューから一品選んで注文する形式のサンデー・ブランチである。
バフェに向かう間に見える高層ビルの風景も素晴らしい。
高層ビル群を見下ろしながらのバフェは、私は人生はじめてであった。
バフェの華はローストビーフの場合が多いが、アメリカの高級バフェではタラバガニ、スモークサーモンや生牡蠣などのシーフードも人気がある。
私はバイキングだと、皿にテンコ盛りにしてしまう癖がある。あとから写真を見るたびに意地汚いと思うが、食べている間は夢中だもんね。。。
そして、メインは私がステーキ&エッグ、妻はラム・チョップ、そして魚好きな息子はフィッシュのグリル(写真がブレている上に、今となっては種類不明)を頼んだ。
さすがはシグナチャー・ルームで、どれもとても美味しかった。
ただ、高級レストランではどういうわけか、私が頼むものよりも妻が頼むものの方がいつも美味しい。文字だけのメニューで決めているとはいえ、読解力の違いだけではあるまい。不可解である。
このときもラム・チョップは他のメニュー以上に絶品であった。
シグナチャー・ルームのバフェのお値段
さて、気になるお値段だが、大人2人と子供1人でチップ込みで230~240ドル(2万5000円くらい)。プラス駐車場が40ドル(5000円くらい)ほどだったと思う。
本記事を書きながら調べたときのシグナチャー・ルームのホームページには、2020年4月のイースター・ブランチの値段が次のように書いてあった。
- Adults $80, Children (4-12 years old) $35
コロナ・パンデミックの中でのシグナチャー・ルーム
シグナチャー・ルームは、コロナのパンデミック以来ほとんどブランチ・バフェを開催してこなかった様子である。2022年12月現在では、ディナーだけの提供とのことである。
ブランチと違って、気楽で食べ放題ではないけれど、夜景も素晴らしいし料理もよいので、ディナーもおすすめです。いや、ディナーこそおすすめなレストランというべきかもしれません。
シカゴに行く用事があったら、ぜひおすすめしたいレストランです。
まとめ
ジョン・ハンコック・センターは、シカゴで一番の眺望を楽しめる高層ビル。
その95階にある”95階のシグナチャー・ルーム”は眺望、料理とも素晴らしい高級レストランである。
本記事では、2019年4月に家族で行ったシグナチャー・ルームのサンデー・ブランチの体験談を披露した。
コロナが明けたあとで、シカゴに行く用事があったら、ぜひおすすめなレストランです。
夕食でも、昼食でも。きっと、最高の思い出になるはず。
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