【ニューオリンズで食い道楽】ケイジャン料理、クレオール料理、カフェ・デュ・モンド―どのレストランもおすすめです‼

ニューオリンズ2017


年末年始に家族で行ったニューオリンズ旅行のことを、何回かに分けて書いている。
ニューオリンズは独特の文化を持った都市で、料理もその文化の重要な一部。
今回は、旅行中に楽しんだ、郷土料理のことなど書いてみたい。

スポンサーリンク
海外行くならプリペイドSIM
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]


価格:392円~(税込、送料無料) (2024/12/18時点)


ニューオリンズの料理:ケイジャンとクレオール

ニューオリンズはもとフランス領だったため、同じアメリカ南部でも他の諸州とはすこし違った文化が芽生えたということである。
そのため、いわゆる南部料理(こちらも、フライド・チキン、ナマズのフライやコーン・ブレッドなど、おいしいものは多い)とは区別して、クレオール料理、ケイジャン料理という言葉がある。

クレオールとケイジャンの違いについて、いままで気にも留めずにいたのだが、この記事を書くにあたって初めて調べた。
クレオールはフランス領時代にルイジアナ州で生まれた人々を指すようだ。
一方のケイジャンは、現在の合衆国北東部のアカディア地方(メイン州あたり)にいったん移住したあとで、当時の施政者だったイギリス政府に追放されて、さらにルイジアナに移り住んだフランス系移民のことらしい。
ケイジャン難民は18世紀半ばとのこと。アメリカ合衆国の独立戦争が1776~1783年、合衆国によるルイジアナ買収が1803年ということだから、ちょうど帝国主義真っ只中の時代のことである。
クレオールとケイジャンはもともと違いのある文化で、料理もその通りだったようだが、現在では混じりあってルイジアナ料理になっているといったところか。

とにかくルイジアナ料理といえば、ザリガニやワニを食材に使用しながら、べとべとソースで煮込んだりして、唐辛子が効いたホットソースをチャ、チャーッとかけて食べる、すこしゲテモノ系の独特な郷土料理である。
私も妻も、だいぶ楽しみにしながらニューオリンズ旅行に出かけたのであった。

カナル・ストリートのクリオール・ハウスで郷土料理を満喫

ニューオリンズの町に到着したのはすっかり暮れた夜であった。
ホテルから近いカナル・ストリート沿いに見つけたCreole House(クリオール・ハウス)というレストランに、名前がわかりやすいので入ってみた。
店内は広く、大衆的な雰囲気で、楽しく食事ができた。

フライトでクタクタになっていた6歳の息子は、メニューを眺めているうちに爆睡しはじめた。私たち夫婦はかえって夕食をゆっくり楽しむことができた。

ワニのフライのアペタイザー

ワニ肉は弾力が強く、なかなか噛み切れないくらいに噛みごたえがある。
私はウサギもカエルも、いろんなものが鶏肉みたいな味に感じるのだが、ワニもまたそうであった。

ザリガニ・フライのポーボーイ

ニューオリンズではサンドイッチのことをポーボーイと呼ぶ。

ザリガニはよそでも食べたことがあったものの、いつも生臭いものだった。
けれども、このお店のものは鮮度がよいのだろうか。嫌なにおいがまったくせず、とてもおいしい:

ケージャン・ポーボーイ

エビと野菜がホットソースに絡まって、酸味と辛みで素晴らしくおいしい:

ケージャン・ポーボーイはとてもおいしかったので、短い滞在中ながらこの店でもう一回、テイクアウトを頼んだ:

ニューオリンズ伝統のカフェ:カフェ・デュ・モンド

フレンチ・クオーターの真ん中にあって、短い滞在中なんどか立ち寄ったCafe Du Monde(カフェ・デュ・モンド)。
店の前にはいつも行列ができていたが、収容人数が多く、客の回転が速いため、あまり待たずに入店できる。

ガイドブックを見る限り、この店でチコリ風味のフレーヴァー・コーヒーを飲み、ベニエと呼ばれる粉砂糖たっぷりのドーナツをほおばるのがニューオリンズ観光の醍醐味なんだとか。
チコリ・コーヒーはコーヒーの味がしないくらいに苦く、ベニエのたっぷりの粉砂糖はうっかりすると咳き込むくらいだ。
それが、一緒に食べると、最高に疲れがとれる組み合わせだった。

歴史を感じさせる美しい内装の中クリオール料理を楽しむカフェ・コンティ

フレンチ・クオーターでは、街灯の代わりに、昔ままのガス灯が灯っている。

フレンチ・クオーターの中、バーボン・ストリートの雑踏からすこし離れたところにあった Conti Cafe(コンティ・カフェ)。
ホテルの建物に入っている小ぢんまりしたカフェは、たいへん居心地がよく、ボリュームたっぷりのランチは味のほうも素晴らしかった。

シュリンプ・ソテーとグリッツ(トウモロコシ粉のお粥)

トウモロコシのお粥をgritsと呼び、南部の代表的な料理なのだそうだ。

クレープ

ソーセージと玉子のポーボーイ

店内の内装がとても素敵だったものの、他のお客さんもいた(というか混雑していた)ので、ガラス越しにしか写真撮れなかった(それでも素晴らしさは伝わると思う):

ニューイヤー・イブにシーフードとクリオール料理を楽しんだOceana Grill

ニューイヤー・イブの夕食は、どこも予約がいっぱい。
とはいっても、予約を受けない店もあるみたいで、そうした店はどこも行列ができていた

Oceana Grillもそんなお店。
カジュアルなファミレス風な店で、シーフードとクレオール料理のメニューが多い。

ガンボ、クローフィッシュ・エトフェ、ジャンバラヤ、…

妻と私はガンボと、お店のサンプラー・プレート。
サンプラーには、ジャンバラヤ、ザリガニをソースでからめたクローフィッシュ・エトフェなど。
まさに、ルイジアナの郷土料理オンパレードだ。

レッドフィッシュのソテー

息子が食べたのは、redfishのソテー。
レッドフィッシュが日本語で言うどの種類の魚かわからないが、身が締まった白身の魚。
店のシグナチャー・ディッシュでもあり、とてもおいしかった:

豪勢な大晦日ディナーの締めくくりは、アイスクリーム・ケーキ。
アメリカ・サイズはいつも通り、3人で分けてちょうどよい量だった。

今回の旅行は、ニューオリンズに到着した翌日に旅行疲れで家族全員でホテルで寝込んだり、妻が風邪をひいたりしたお陰で、レストランに入って食事をすることが少なかった。
とはいえ、少ないレストラン食でありながら、ルイジアナ料理をかなり堪能できた。

買った食べ物をホテルに持ち込んで食べた食事も、おいしいものが多かった。
そのことについては、また次の機会に。

追記―本記事のレストランはどれも素晴らしく、おすすめ‼

(2021年2月追記)

記事移転に伴い記事を読み返してみて、このニューオリンズ旅行の食事の素晴らしさがまざまざとよみがえってってきた。

行く店行く店、よく大当たりばかりを引き当てたものだと、今になって思う。

もっとも、ニューオリンズのレストラン全体がレベルが高いのかどうかは、私には不明。

とにかく、コロナ流行中の現在では、こうしたお店で食事をすることは難しいかもしれないが、コロナが収まった後にニューオリンズに行く機会がある方には、是非おすすめしたいレストランです。

更新履歴

  • 2021年2月15日 本サイトに移転。節見出しを付けたほか、追記の節を追加。
  • 2017年1月28日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。

コメント

タイトルとURLをコピーしました