東京の真ん中にありながら、落ち着いた風情を楽しめるお茶の水界隈の散策。
本記事では、お茶の水駅周辺の様子と、都会のオアシスのような緑深く空気が澄んでいる湯島聖堂を紹介する。
お茶の水の街並み
落ち着いた街並みを残しながら近代化したお茶の水
半月ほど前に、用事があり東京に出かけた。
学生時代、私は東京にアパートを借りて一人暮らしをしていたが、それもかれこれ20年も前のこととなった。
歳月が過ぎるのは早いものである。
御茶ノ水駅の界隈は、当時のアパートからも近く、我が庭のようなものであったから、大変懐かしい。
当時から明治大学や日本大学は御茶ノ水駅前にあったが、はて、こんな立派で綺麗な建物だったかしらん。
音楽の聖地としてのお茶の水は健在
御茶ノ水駅の前は、相変わらず楽器屋が軒を連ねており、依然バンドマンたちの聖地である様子。
私は学生のころからジャズが好きで、御茶ノ水駅前のディスク・ユニオンではしょっちゅう中古のCDやLPを買っていた。インターネットで音楽が配信されるようになった今日、どうなってるかな、と思ったけど、ディスクユニオンはいまでも店舗を構えて健在だった。
当時は○○号店という風に、目抜き通り沿いにいくつもの支店が林立していたが、いまは一店舗に縮小しているようであった。
けれども、店内を覗くとオジサンたちがLPやCDを物色している当時とまったく同じ光景があり、なんだかうれしくなった。いまや私も立派なオジサンでどう見ても「青年」でなくなった以外は、変わらぬ風景だ。
神田川の風情ある景色
御茶ノ水駅のあたりでは、中央線の線路が神田川と並行している。
都会ながら風情がある景色で、電車の車窓からいつも楽しみである。
都会の中心で緑豊かな湯島聖堂
今回は、すこし時間が余っていたので、いつも通り過ぎるばかりだった湯島聖堂の境内を、はじめて散策してみた。
急ぎ足なら5分や10分で回れてしまうくらいのたいして広くもない敷地だ。間口20mほどの大正殿とそこに昇る門は立派だが、それ以外には小さな門が2つと高さ2mほどの孔子像があるくらいのもの。それでも、都会の中にあってびっくりするくらい緑が濃く豊かだ。
江戸時代の学問所の史跡
すれ違った5~6人の参拝客たちは、みな大変感心しながら見学している様子だった。
湯島聖堂は300年ほど前に江戸幕府の学問所として設立され、以後、昌平坂学問所として幕府の学問の中心地として栄えたのである。
空気が凛と澄んでいて清々しい大正殿の中庭
湯島聖堂は文京区にあり、まわりは都会ではあるが喧噪という言葉とは程遠い。
とはいえ、この緑の豊かさと思いがけない静けさは、都会のオアシスというにふさわしい。
日の光が容赦なく強く暑い日中だったが、大正殿の前の中庭は空気が凛と澄んでいて、とても清々しい気持ちになった。
更新履歴
- 2021年11月22日 本サイトに移転。節見出しを付けた。
- 2016年9月16日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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