千葉県にある鋸山は、採石場跡の断崖や岩肌に彫られた大仏や観音など、見どころ満載の観光名所です。
電車を途中下車して鋸山を観光したいけれど、大きな荷物を預けられる場所はあるのだろうか?
本記事では、2つある鋸山の最寄り駅近辺の手荷物預かり所の情報をお教えします。
鋸山観光の際の荷物預けのコツ
鋸山に電車で行く場合、浜金谷駅周辺に手荷物預かり所が2か所、保田駅にコインロッカーがあります。
おすすめは、手荷物預かり所の営業状況を確認してから出かけること。
電車が1時間に1本しかなく、観光の最終入場が15時までなので、電車を降りてから手荷物預かり所が営業していなかったとなると、その日のうちに観光できなくなってしまうかもしれません。(私は最近そうした体験をしました。)
保田駅から出かける場合も、ロッカーがあまり大きくない(機内預け用スーツケースでも入らないサイズ)ので注意が必要です。
観光名所 鋸山の見どころ
鋸山は、東京から自動車で片道1時間半、電車でも3時間で行ける便利な観光地です。
採石場跡ならではの絶壁の風景
鋸山には採石場があったため、岩肌を削った跡が残っています。
これら人工の断崖が、他所では体験できないおもしろい観光名所を作っています。

観光できる時間帯―日本寺の拝観時間
鋸山の観光名所は、いまから1300年前の725年に開山した日本寺の境内にあります。
拝観時間が決まっているので、時間を合わせて観光する必要があります。
- 午前9:00 ~ 午後16:00 (最終入場 15:00)
主な見どころ
本当は私自身が撮った写真付きで紹介するつもりでしたが、荷物を預けられず観光を断念したため、現地の画像は次回に持ち越しです。
そのため、いまはロイヤリティ・フリーで使える観音様の写真だけ。次の機会に訪れたら、写真をアップしたいと思います。
地獄のぞき
採石したあとでオーバーハングになっている断崖の上から見下ろす風景が、とてもスリルがある展望台です。
大仏(薬師如来像)
岩肌に彫られた高さ31メートルの大仏は、日本最大の磨崖仏(岩壁に直に彫刻された石仏)です。
18世紀後半に建立されました。
奈良の大仏(15メートル)の2倍ほどの大きな大仏様です。
百尺観音
やはり岩肌に彫られた高さ30メートルの観音様です。
昭和41年に完成しました。

鋸山観光の拠点になる駅は、浜金谷と保田の2駅
鋸山へ電車で行く場合は、内房線の浜金谷駅か保田駅で降車します。
浜金谷駅からのルート
浜金谷駅から鋸山への経路は以下の通り。
- 浜金谷駅~ロープウェイ山麓駅 700メートル(徒歩10分)
- 山麓駅~山頂駅 ロープウェイで5分(2025年現在で大人片道650円、往復1200円)
ロープウェイの山頂駅は、人気の高い地獄のぞきや百尺観音に近い辺りにあります。
保田駅からのルート
- 保田駅~日本寺表参道 3km (徒歩45分)
地獄のぞきは、日本寺の境内の反対側です。
鋸山観光の際の駅近の荷物預け情報
浜金谷駅周辺の手荷物預かり所
浜金谷駅にはコインロッカーはありません。駅近くでは2か所、荷物を預かってくれるお店があります。
- 黒河釣具店…駅向かい。電話番号はYahoo!マップなどにあります。定休日や営業時間は、ネットで探しても見つかりませんでした。電話で確認してから出かけたほうがよさそうです。
- 金谷ステーション…駅から徒歩3分にある観光案内所。荷物預けは11時~17時。平日16時。定休日水・木曜日。詳細や電話番号はホームページにあります。

東京湾フェリーが発着する金谷港にもコインロッカーはあります。浜金谷駅からは500メートル(徒歩5分)。ただ案内のホームページを見る感じでは、保田駅のコインロッカー同様、容量はあまり大きくなさそうです。
保田駅のコインロッカー
保田駅の隣の観光案内所に、コインロッカーがあります。1日200円で現金のみの支払いです。
ただし、容量はあまり大きくなく、機内持ち込みのスーツケースでも入らない大きさ。私のスーツケースは車輪を含めて高さ53cmですが、高さが3~4cm足りない。横にしても入りませんでした。


大きい荷物を預けられる近隣の駅のロッカー
浜金谷の荷物預けが営業しておらず、大きい荷物を預けて観光したい場合は、君津駅か館山駅に大きなロッカーがあります。
内房線は1時間に1本程度の運行ダイヤです。また、日本寺の最終入場が15時までに間に合うように計画する必要があります。
- 君津駅…浜金谷から上り方面へ6駅(30分)。大中小のサイズのロッカーが揃っています。君津駅のロッカーはこちらのページで紹介されています。
- 館山駅…浜金谷から下り方面へ6駅(30分)。改札を出、東口の階段を降りたところに大中小のサイズのロッカーが揃っています。

行き当たりばったりの途中下車で、観光できなかった体験談
私は最近、途中下車での鋸山観光を計画し、荷物を預けることができずに観光できずじまいになった経験をしたばかりです。2025年5月の平日(水曜日)のことです。
保田駅にコインロッカーが、浜金谷駅に手荷物預かり所が2か所あることは事前のインターネット調査で知っての出発です。

内房線の保田駅で下車したのが13時過ぎ。
駅舎を出てすぐの観光案内所のロッカーはすぐに見つかりました。
ロッカーが全部使用中だったらどうしようと思いながら向かったので、1個も使用中のものはなかったのを見たときはだいぶ安堵しました。
ところが、ロッカーが小さく、預けたいスーツケースが入りません。機内持ち込みサイズのスーツケースなのに入らないことは、ものすごいショックでした。
この日、観光案内所は休業で閉っていました。
保田駅の駅員さんに荷物のことを相談したものの、荷物を預けられる場所についてはあまり詳しくない様子。「浜金谷の釣具屋さんで預けられるけれど、お休みしている日もあるからなあ...。館山駅まで行けばコインロッカーあると思うけど。」と言ってもらいました。
釣具屋さんの手荷物預かりについてはインターネット調査で知っていたけれど、年中無休のつもりで思っていたから、駅員さんとの会話は新しい視点を与えてくれました。
とはいえ、駅員さんが言わなかった金谷ステーションにも手荷物預かり所はあります。2か所ある預かり所のどちらかは営業しているんじゃないかなと思いながら、1時間後の次の上り電車を待つことにしました。

浜金谷駅に下車したのは、14時過ぎ。
駅舎を出てすぐに黒河釣具店があり、この日は休業でした。
金谷ステーションまで徒歩で5分ほど。
金谷ステーションは観光案内所のほかにも喫茶室も入っています。
喫茶室のマスターと話すと、「今日は荷物預りは休業なんです」とのこと。この記事を書きながら改めて金谷ステーションのホームページを確認すると、「水・木定休」と明記されていました。
荷物を預けるあてはなくなったこの時点が14時半くらい。日本寺の拝観入場のタイムリミット15時に間に合うにはすぐにロープウェイ駅に向かう必要があります。
ただ、鋸山観光はスーツケースを引きずりながらでは厳しい(というか無理、階段とかたくさんあるから)ので、この日は観光を断念。荷物預けの情報を事前にもっと正確に確認しておくべきでした。
とても悔しい思いをしたので、せめてブログの記事にしようと思い、こうして執筆しております。
途中下車観光を成功させるには、荷物預け場所の事前確認と時間管理がカギです。
まとめ
以上、鋸山観光をスムーズに楽しむための荷物預け情報をまとめました。
- 浜金谷駅周辺には2か所の手荷物預かり所がある。営業状況を出かける前に確認するのがおすすめ。
- 保田駅にはコインロッカーがあるが、容量が小さいので注意。機内持ち込みスーツケースでも入らない場合あり。
- 片道30分くらいかかるが、君津駅と館山駅には大中小のコインロッカーが揃っている。
駅名 | 預け場所 | 距離 | 営業情報 | ロッカーサイズ |
浜金谷駅 | 黒河釣具店 | 駅向かい | 営業日は電話で要確認 | ― |
浜金谷駅 | 金谷ステーション | 駅から徒歩5分 | 11時~17時、水木休業 | ― |
保田駅 | 観光案内所前ロッカー | 駅の隣 | 年中無休 | 小型のみ |
君津駅 | 駅構内ロッカー | 6駅(片道30分) | 年中無休 | 大中小あり |
館山駅 | 駅構内ロッカー | 6駅(片道30分) | 年中無休 | 大中小あり |
日本寺の最終入場時間が15時なのと、電車も1時間に1本しかないことを考えると、荷物預けの手順は出発前によく検討してから出かけるのがよいです。
コメント