シカゴ観光の白眉は、なんといっても高層ビルの展望デッキである。
シカゴのスカイラインは有名だが、夜景もまた素晴らしい町である。
2019年の4月に、シカゴ1番の眺望を楽しめるジョン・ハンコック・センターに家族で行った時のことを本記事では紹介する。
2014年に同展望台に設置された、スリル満点のアトラクション、TILTの体験談も披露する。
シカゴの2大高層展望デッキの比較
シカゴで1番高いビルは、ウィリス・タワーである。
けれども、1番眺めがよい展望デッキは、2番目に高いジョン・ハンコック・センターの展望台である。
内陸で高層ビルに囲まれて建っているウィリス・タワーと比べると、五大湖の一つであるミシガン湖に面し、また高層ビル群のはずれにあるハンコック・センターからは、スカイラインを一歩引いて眺めることができる。
ハンコック・センターからの眺めのすばらしさは、先日書いた展望レストランの記事に詳しく書いたので、興味があったらぜひ読んでみていただきたい:
カメラの性能の違いで夜景の雰囲気が違うこと
2019年4月のこの日、さきほどリンクを貼ったジョン・ハンコック・センターの95階レストランで昼食を食べ、午後は博物館見物を楽しんだ。
その後で、夜景が見たくなった。
そこで、ハンコック・センターに戻って、今度はレストランの1階下にある94階展望デッキを訪れたのだった。
展望デッキからのシカゴの夜景は最高だった。
けれども痛恨なことに、この日のシカゴ観光には、一眼レフカメラのバッテリーをホテルに忘れて行ってしまったのである。
写真は、かなり性能が劣るスマホのカメラで撮ったものしか残っていない。
次の2枚の写真は、別の日に取った同じ風景である。
本記事でお見せするのは、左のスマホのカメラで撮った写真。実物は右の写真くらいに美しいことを念頭に、目で補正して読み進めていただければ幸いである。
ジョン・ハンコック・センターから眺める夜景
ハンコック・センターは、シカゴで2番目に高いビルで、展望フロアは94階。地上314メートルである。
方角によって景色が違うのが、この展望台の大きな魅力だ。
西の方を見ると、あまり高い建物がないため、幹線道路が縦横と斜めに走っている様子が見て取れる。
次の写真は、案内板を一緒に眺めている妻と息子。二人とも、楽しそうだ。
シカゴの高層ビル群は、ハンコック・センターからは南に集まっている。
本当は、周りの建物も背がずいぶん高いのだが、ハンコック・センターがあまりに高いので、ずいぶん下の方に見える。
写真がずいぶん悪いのでわかりにくいが、中央よりすこし右に2本の白いアンテナが立っている高い建物が、シカゴで一番高いウィリス・タワー。
次の写真は、展望デッキの南西の角の様子。
そして、ハンコック・センターの北の方面には、ミシガン湖の湖岸が美しく続いている。
目でうまく補正して、景色の素晴らしさをわかっていただけただろうか。
うまく伝わらなかった方は、以下のハンコック・センター展望デッキの公式ページで、昼間の風景を見ることができます。
94階、地上314メートルの超スリル体験TILT
このときの展望デッキでは、2014年に設置されたというアトラクションTILTに家族で挑戦した。
英語でtiltは「傾ける」という意味である。
アトラクションの概要は次の通り。
- 地上314メートルのフロアの窓の前に、手すりに掴まって立つ。
- 係員がボタンを押すと、ウィーンというモーター音とともに、ゆっくりと窓と窓辺の床が前のめりに傾き、止まる。大して下向きになったわけでないけれど、かなりスリルがある。
- 係員がもう一度ボタンを押すと、もっと前のめりに傾く。ゆっくり傾いていく間も、止まった後も、かなり怖い。
- 2段階目の傾斜ですでにすごく怖いのに、係員はもう一度ボタンを押す……。
感じが、伝わっただろうか。
文字で書いても、わかりにくいかもしれないから、youtubeにあった動画をどうぞ。
人間の傾斜に対する感覚は大げさで、感覚的に45度くらいに見える急な坂道やスキー場の傾斜は、せいぜい10度や15度程度である。
だから、あれだけ怖かったTILTの傾斜角も、実際には大したことはないのだろうと思っていた。
でも、この動画を見て、実際にものすごく傾いていたことを知った。
凄く怖かったわけである。
私たち家族、とりわけ当時小学3年生になる春だった息子には、TILTは最高の思い出になった。
まとめ
ジョン・ハンコック・センターの展望デッキは、間違いなくシカゴ観光の一番の目玉である。
- シカゴ観光の一番のハイライトは、高層ビルの展望デッキからの眺望である。
- ジョン・ハンコック・センターの展望デッキからは、シカゴ1番の眺めが楽しめる。
- ジョン・ハンコック・センターの展望デッキは、東に五大湖の一つミシガン湖、南にシカゴの高層ビル群があり、東西南北それぞれに違った風景なのも大きな魅力だ。
- シカゴは、夜景も素晴らしく美しい。
- 本編で言わなかったが、ハンコック・センターの展望台には、晴れた日の夕方に行くのがよい。日が暮れる前とに夜景の両方を楽しむことができるから。
- 2014年にできたアトラクションTILTは、超スリル体験である。最高の思い出ができること、間違いなし。
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