山の斜面に小さな水田を階段のように作る棚田は、稲作の伝統が続く日本でも、珍しく美しい田園風景です。
千葉県鴨川市にある大山千枚田は、「日本の棚田百選」にも選ばれている美しい棚田です。
都心からも近く、日帰りドライブで見に行ける棚田でもあります。
本記事では、2022年5月連休に観光した体験をもとに、大山千枚田のアクセス、駐車場の様子や棚田の風景を紹介します。
見学するのにおすすめな季節や時間帯についても紹介します。
棚田百選に選ばれた名勝
大山千枚田は、農林水産省が1999年に選定した「日本の棚田百選」に選ばれています。
棚田が、日本の国土・環境の保全、農村の美しい原風景の形成、伝統・文化の継承に貢献しているという観点から「日本の棚田百選」を選定したとのことで、健全な営農、棚田の保全状態がよいこと、地域活性化に貢献していることが選定基準だったとのこと。
大山千枚田は、指定名勝の範囲では375枚の水田を耕作しています。
農業機械が入れない棚田での稲作を続けるのは大変なことです。
日本の美しい田園風景と伝統の保全のためにも、応援したいものです。
大山千枚田へのアクセスと駐車場
アクセス
大山千枚田は、千葉県鴨川市です。
Googleマップで「大山千枚田」と入力すると、正しい位置が表示されます。
自動車なら、東京駅周辺からでも、高速道路を乗り継いで1時間半ほどの道のりです。
関東圏からなら、日帰りドライブで観光できる距離で、おすすめです。
高速道路を下りたあとも、県道(34号)沿いに走ります。
最後1kmほど県道を外れて丘を登る道路を走りますが、しっかりアスファルト舗装されている道なので、運転は大変ではありません。
駐車場
棚田には、無料駐車場が設置されています。
棚田のふもとにある駐車場の大きさは次の写真の通りで、だいたい20台くらいは停まれそうです。
このほかに、棚田の上にも10台くらい停まれそうな駐車場がありました。
大山千枚田では、棚田のオウナーを募集しており、オウナーたちのためのイベントを定期的に行っているとのことです。イベントの際には駐車場の使用はオウナーが優先で、一般観光客はお断りすることがあるとのこと。
本記事の最後にリンクをはっている大山千枚田のホームページに、以上の注意書きとともに、イベントカレンダーも載っていますので、予定を確認してから出かけるとよいと思います。
大山千枚田の風景を堪能する
混雑具合
わが家では、2022年5月4日(水)に大山千枚田に行きました。5月連休の真ん中の日です。
到着したのは午後5時ごろで、見学に来ている人たちはたくさん居たものの、混雑しているというほどではありませんでした。
見学についての注意
畔に入るには、前もって許可を取ってくださいとのこと。
ドローンも遠慮してくださいとのことでした。
おすすめな季節は田植え時期
わが家が見学に行った5月は、ちょうど田に水をはり、田植えをしたばかりの季節です。
田植え前後の時期だと、空からの光を反射する水面が美しく、棚田の風景が引き立ちます。
ネット上で見かける綺麗な棚田の写真は、多くは田植え時期のもののようです。
私たちは、今回1回だけしか行っていないのですが、秋の収穫時期の黄金に染まった稲穂が緑色の畔に浮かび上がる風景も綺麗みたいです。
おすすめな時間帯は夜明けと夜中
大山千枚田の斜面は東向きです。
朝日を受けた棚田の写真は大変美しく、大山千枚田の写真でもとくに美しいものは夜明けに撮られたものが多い様子です。
綺麗な写真を撮るのに意外によいのは、晴れた夜中です。
天の川の入った棚田の写真を撮っている人は多いようで、そうした写真はとても美しいです。よろしかったら画像検索してみてください。
わが家が見学に行ったのは、夕方でした。
残念ながら東向きの棚田は、夕日を浴びて真っ赤に輝くことはありませんでした。それでも綺麗でしたけど。
夕日に映えるのは反対側の水田
夕日を浴びて輝いたのは、反対の西側斜面の水田でした。
こちら側の田は、1枚1枚が大きく数が少ないです。
それでも大変美しい光景でした。
夕方に見学に来たなら、ぜひ反対側の斜面も眺めて夕日を堪能することをおすすめします!
まとめ
千葉県鴨川市にある大山千枚田を紹介しました。
- 「日本の棚田百選」に選定された名勝
- 東京から自動車で1時間半ほど、関東圏からは日帰りでドライブ旅行できる
- アクセスや駐車場について、紹介しました
- 棚田の風景を紹介しながら、もっとも美しく見える時期や時間帯について紹介しました
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