導入: 50歳からの挑戦と短期卒業
2025年11月16日に入学し、12月13日に卒業検定に合格しました! わずか1ヶ月で普通二輪免許を取得できました。
50歳からの挑戦で、不安も大きかったですが、結果的にマイスケジュールコースでスムーズに卒業できました。
この記事では、普通2輪教習の時限ごとの内容、難関課題の攻略のヒントを、卒業したての私の実体験をもとに公開します。
教習の「流れ」と短期集中が効果的だった理由
📅 【参考情報】普通二輪教習(MT)全17時間の流れ
教習所によっても教習課題のスケジュールは違うのかもしれませんが、私の場合は以下のような流れで教習が進みました。
| 時限 | 日付 | 概要(習得した内容) |
| 1回目 | 11/18(火) | バイクの基本操作:車両説明、発進と制動、内周走行。 |
| 2回目 | 11/18(火) | 基本走行、左折の習得。(走行に左折を加えてコース走行に慣れる)。 |
| 3回目 | 11/19(水) | 基本走行、右折の習得、踏切、見通しの悪い角の走行のポイントを習う。 |
| 4回目 | 11/19(水) | 課題走行①:スラローム、一本橋の初練習。 |
| 5回目 | 11/20(木) | 課題走行②:八の字、クランク、S字の初練習。 |
| 6回目 | 11/20(木) | シミュレーション:速度超過時のコーナリング、強い横風など危険予測。 |
| 7回目 | 11/21(金) | 見極め前練習:見極めコースを回る。 |
| 8回目 | 11/21(金) | AT体験:AT車で見極めコースを回る。 |
| 9回目 | 11/22(土) | 技能見極め(1段階):合格。(教習コースが混雑、エンスト復帰に難があるバイクで教習)。 |
| 10回目 | 11/22(土) | シミュレーション(2段階1回目):町中の走行、救急車対応、バス優先レーンなど法規走行。 |
| 11回目 | 11/23(日) | 検定コース練習:コース自習。終盤に急制動の解説と練習開始。 |
| 12回目 | 11/23(日) | 応用技術:40km/hでのコーナリング、リーン・イン/ウィズ/アウトの解説。急制動練習。 |
| 13回目 | 11/29(土) | シミュレーション:カーブ、スローインファーストアウト、カーブ途中の障害物回避。 |
| 14回目 | 11/29(土) | 応用技術:検定コース練習、急な進路変更(車線変更)の練習。 |
| 15回目 | 12/6(土) | 検定前練習:検定コース走行。急制動のコツを掴む。 |
| 16回目 | 12/6(土) | シミュレーション:危険察知(飛び出し、車影からの人など)。 |
| 17回目 | 12/10(水) | 卒検前見極め(2段階):OK。(夜間教習で一本橋を2回落下)。 |
| 卒検 | 12/13(土) | 合格! (坂道発進でエンスト、急制動もブレーキ早かった…) |
普通自動車の免許を持っていた私には、このほかに学科の授業が1時限あり、16回目のシミュレーションとセットな感じで次の時間に、危険回避と2人乗りについてビデオ視聴しました。
🏃 年代別におすすめ!短期集中型のメリット
私はマイスケジュールプランで契約し、教習前半はほぼ毎日通い、後半は週末ごとに通いました。前半を短期集中にして本当に良かったと感じています。特に年齢を重ねると、一度体が覚えた感覚が翌週にはリセットされてしまう感じがあります。
「感覚を忘れないうちに次のステップに進める」ことが、短期卒業の大きな要因になったと確信しています。これから通う方も、可能な限りスケジュールを詰めることをおすすめします。
ビビったけど以外に簡単だったスラローム
😱スラロームの恐怖で始まった教習
スラロームというのは、等間隔に並べられたパイロン(目標物)の間を、左右にリズミカルに車体を傾けながら通過する走行技術です。
入校前に教習のイメージをつかむためと思って見たYoutube動画で、スラロームを見てビビってしまいました。こんな動き、私に出来るのだろうか…?

😫 バイクは重い!
教習初日、立ちごけした際に、教習車であるCB400の重さにまったく抵抗できなかった…。200kgの車重に驚愕!
「こんな重いバイクでスラロームなんてやって転倒したら大怪我するぞ」と、ますますスラロームにビビってしまいました。
💡 驚きの発見:スラロームは意外と怖がらなくて大丈夫だった!
- 実際にスラロームに挑戦すると、バイクは自然に傾き、思ったより素直に曲がってくれました。
- 【読者へのメッセージ】:バイクの重さにビビるのは誰でも同じですが、スラロームは見た目ほど難しくありません。怖がらず、バイクの旋回特性を信じてやれば大丈夫です。
難関課題の攻略法と鉄則
🚨 難関①:最大の敵「一本橋」は合格のための戦略で乗り切る!
- (私の体験) 初期は安定していましたが、卒検前の夜間教習(17回目)で連続落下し、本番前に大きな焦りを感じました。
- 落下原因の分析: 焦って橋に登る直前のスピードが足りず、登った直後にバランスを崩していたことに気がつきました。
- 【合格の鉄則】タイムを捨てて「落ちない」ことを最優先せよ!
- 重要性: タイムオーバーは減点ですが、落下は一発失格です。満点ではなく、合格が目的です。
- 実践したコツ: 卒検ではあえて少し勢いをつけて橋に登り、橋の上で安定した初速を確保することで、安定してクリアできました。

⚖️ 難関②:パニックを避ける!急制動は「急ブレーキ」ではない
- (私の体験) 練習時間が少なく(11回目から)、正直言って急制動は私にとって難関でした。
- 意識の転換: 最初は「とにかくギュッとブレーキを握る急ブレーキの練習」だと誤解していましたが、正しくは「短い距離で確実に制動する」練習です。冷静に、慎重にブレーキをかけても十分間に合います。
- 【攻略法】焦らず、冷静にブレーキをかける。そして速度に余裕を。
- 速度設定のコツ: 40km/hジャストではなく、42~43km/hを出すつもりで進入した方が、心理的な余裕が生まれ、結果的に成功率が上がりました。
🔑 難関③:低速走行の真髄は「リアブレーキ制御」
- S字、八の字は問題ありませんでしたが、クランクが最もきついカーブです。
- 【攻略法】ローギア+リアブレーキの鉄則!
- ローギアでクラッチをしっかりつなぎ、リアブレーキで速度を細かく調整するのが圧倒的に楽で安定します。半クラッチに集中せず、走行ラインとバランス取りに集中できました。
昔のイメージとは激変した親切な教習所事情
😠 教習所の雰囲気は激変!「怒鳴られる」時代は終わった
アラフィフ以上の読者へ:大学生の頃に自動車免許を取った際、「怒鳴る先生」が多かったイメージを持っていませんか?
断言します。教習所の雰囲気は完全に変わっています。私が指導を受けた先生方は皆、非常に優しく、親身になって教えてくれる方ばかりでした。
事務の方々も親切で、ヘルメット忘れで予約をキャンセルした際も、卒検に間に合うよう急遽日程を調整してくれました。
昔の怖いイメージを抱いている方は、安心して教習所に通ってください。
バイク教習生の多くは年配―アラフィフ以上!?
私が通っていた自動車学校の2輪コースは、アラフィフ以上の教習生がとても多かった。
11~12月の時期的な傾向などもあるのかもしれませんが、半数以上が見た感じアラフィフ以上な感じでした。
大型2輪の教習生の方が年配率は高い印象で、なかには60代らしき方も何人もおられました。

🧑🏫 「複数の先生に教わる」メリット
私の教習は、同じ先生に教えてもらったのはせいぜい3回ほど。ほとんどの先生は1~2回ならっただけの関係でした。
多くの先生に教えてもらったことで、さまざまな角度からのアドバイスをもらえたのが大きな収穫でした。
また、毎回同じ先生に気を遣う必要がなく、精神的にも気が楽でした。緊張しやすい方にとっては、このスタイルはおすすめです。
🔑 普通自動車免許がハードルを大きく下げる
私は普通自動車の免許を持っていたため、交通ルールについてはすでに熟知している状態から教習が始まりました。
シミュレーション教習(強風、飛び出し、法規走行など)の内容も、すでに知っていることが多く、座学的なハードルはとても低かったです。
⚙️ MT車経験者はさらに楽!
私は過去に2~3年間マニュアル車に乗っていた経験があります。
バイクのクラッチ操作は手で行いますが、「クラッチの仕組み」や「半クラッチの感覚」といった基本的な概念は車と同じです。そのため、バイクのクラッチ操作も抵抗なく習得できました。
MT車経験者は、難関とされる低速走行(一本橋やクランク)において、クラッチ操作の習得という点で大きなアドバンテージを得られるはずです。
卒業検定の舞台裏
- 当日変更あり: 当日になってコースの一部が外されるなど、柔軟な対応が必要でした。
- 成功と失敗:
- 成功: 心配していた一本橋は、初速を上げる戦略が功を奏しクリア!
- 減点箇所: 坂道発進でエンスト、急制動がちょっと早かったと採点員から指摘を受けました。
- 【読者へのメッセージ】 完璧を目指す必要はありません。減点されても合格できます。落ちないこと、諦めないことが大切です。
🚀 まとめ:50歳からの挑戦は遅くない!
50歳からの挑戦であっても、私のようにわずか1ヶ月で普通二輪免許は取得可能です。特に、この記事を通じてお伝えしたかったのは以下の3点です。
昔の教習所のイメージは捨てるべし!
- アラフィフ世代が持つ「教官は怖い、怒鳴られる」という過去のイメージは、今の教習所には当てはまりません。指導員の方々は親身で優しく、事務の方も非常に親切です。
- 不安を抱かず、安心して一歩踏み出してください。
短期集中で「感覚を忘れる壁」を乗り越える
- マイスケジュールコースなどを利用し、教習を詰めて受講するのが鍵です。特に年齢を重ねると、集中して感覚を体に定着させることが、卒業への最短ルートになります。
- 普通自動車免許やMT車経験があれば、交通ルールやクラッチ操作の習得が非常に楽になります。
合格は「完璧」ではなく「戦略」で勝ち取る
- 難関課題(一本橋、急制動)は、高い技術ではなく「合格するための戦略」で乗り切れます。一本橋は「落ちないこと」を最優先し、急制動は「速度に余裕を持つ」ことが成功の秘訣です。
- 卒業検定でエンストや減点があっても合格は可能です。最後まで諦めず、冷静に操作を続けることが最も大切です。
この記事が、これから普通二輪免許に挑戦するすべての方の不安を解消し、力強い一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。


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