海外旅行中の心配のひとつは、病気である。
盆休みの旅行中、妻が病気になった。
シカゴに到着した翌々日にはひどくだるがり、38℃くらい熱も出た。
病院に連れて行ったが、アメリカの病院はずいぶん便利になったと感じた。
旅行中の保険のことや、海外医療に関するクレジットカード会社のサポートのことも書くので、興味がある方の参考になれば幸いです。
海外旅行保険
我が家では旅行にでかけるときも、海外旅行保険を契約することはほとんどしたことがない。
病気になった場合にはクレジットカード付帯の保険で医者にかかる。
私の持っているカードでは、(現地で新しくかかった)病気の治療は家族の場合も200万円までカバーできる。
いままでも何度かこの保険で医者にかかったことがあり、毎回全額保証してくれた。頼もしい限りである。
クレジットカード付帯の保険は適用条件を要確認
2021年2月追記
多くのクレジットカードに海外旅行保険が付帯しているが、利用する場合は、必ず旅行前に適用条件を確認するのが良い。
クレジットカードごとに、以下のような保険適用の条件が異なる。
- 本人だけか、配偶者までか。または子供までカバーするか。
- 航空券等の渡航交通手段をそのカードで支払う場合だけカバーするか、その限りでないか。
- スキーやダイビングなど激しいスポーツでの怪我をカバーしない海外旅行保険は多い。
分かりにくいときは、カード会社に電話で問い合わせるとよい。詳しいことを親切に教えてくれるし、こちらも安心して旅行にでかけられる。
旅行先に渡航してから保険が適用しないことに気が付くと、現地で海外旅行保険を探すのは大変である。
出国前に確認しておくことを強くお勧めする。
旅行中に高額医療請求が発生した場合
2021年2月追記
クレジットカード付帯の海外旅行保険では、1回の疾病や怪我での保険金上限は、300万円程度の場合が多い。
アメリカだと救急医療が高額である。万が一高額医療請求が称した場合は、これだけでは足りない可能性もある。
わが家のようにそうした可能性が、自動車事故の可能性くらいであれば、レンタカーの保険のほうでオプションを付けるなどで検討することもできる。
心配な場合は、カードとは別途、海外旅行保険に加入した方が良い場合もあると思う。
カード会社の病院探しサポート
私のクレジットカードの会社では、困ったときには24時間いつでも電話をして日本語で相談できるアシスタントサービスがある。
演劇のチケットを探してほしいとか、レストランを予約してほしいなどの相談もできるらしいのだが、我が家ではいまのところ、医療関係の相談しかしたことがない。
医療サポートに関しては、滞在地の近くに病院を探してくれ、事前に予約・交渉もしてくれて、患者が医療費の心配をしなくて済むようにしてくれるキャッシュレス・サポートの制度もある。
ただ、私たちは、滞在地から十分に近い病院を見つけて貰えたことがない。
いままでのところは毎回、自分で病院を探し、現場で治療費全額を自分で支払い、帰国した後で書類を提出して払い戻してもらった。
それでも、心強い保険だと思っている。
日本と違うアメリカの病院制度―少なくとも何年も前までは
一番大変なのは、現地での病院探しである。
私も妻も、10年ほど前にアメリカに住んでいたのだが、当時のアメリカの病院は日本の病院とはずいぶん在り様が違った。
日本では多くの医院は、予約なしの患者もその場で診てくれる。
その代わり、予約をしてある場合であっても、待合室で長く待たされる場合が多い。
個人病院でも大病院でも、1~2時間待たされるのは、普通なことだ。
アメリカの病院では、予約の時間ピッタリに医師と会うことができる。
待たされたとしても、せいぜい15分程度だろう。
そのかわり、予約をとることが簡単でない場合が多い。
アメリカに住んでいたころ、腰痛になったときにかかりつけの病院に電話したら、もっとも早くて1か月先の日取りなら予約に空きがある、と言われたことがある。
急いで診てもらいたいときになかなか予約が取れないのは、一般的なことのようだった。
もちろん救急病院はあるが、それらは緊急で重大な症状の患者のためのものである。
ほかにも予約なしで診てもらえる医院も存在するのだが、数が少なく、なかなか家やホテルの近くには見つからない場合が多かった。
今回の病院探し:予約なし診療が増え、便利になったアメリカの病院
今回の私たちの滞在先は、シカゴといっても都市部でなく、郊外も終わろうとしているあたりの町である。
以前であれば予約なしでも見てもらえる医院(英語では”walk in clinic”と呼ぶ)など到底なかったような田舎町だ。
ところが、”walk in clinic <町名>”とインターネット検索したら、町内に3軒も見つかった。しかも日曜でも診察してくれるwalk inの診療所まで見つかったのである。
お陰で日曜の午前中に病気を診断、薬を処方してもらい、その日のうちに妻は元気になった。
私たちはそのまま楽しく旅行を続けることができた。
更新履歴
- 2021年2月22日 本サイトに移転。節見出しを付けた。海外旅行保険についての追記を追加した。
- 2017年9月17日 Gooブログ「(旅行記。プエルトリコ、ニューオリンズとラスベガス。ひねもすのたり)」にて公開。
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