
チーズフォンデュに欠かせない「グリュイエール・チーズ」。
その産地であるグリュイエールの町は、美しい中世の城と町並み、丘の上からの眺望が魅力の、静かな穴場的観光地です。
この記事では、前半でグリュイエールのチーズや城の歴史、アクセス情報を紹介し、後半では実際に訪れた際の体験と写真をもとに、町歩きや食事の様子を紹介します。
グリュイエール観光の基本情報|チーズ・城・アクセスをまとめて紹介
スイスを代表するグリュイエール・チーズとエメンタール|チーズフォンデュの定番
チーズフォンデュの定番レシピには、グリュイエールとエメンタールの2種類が使われます。
エメンタールは穴あきチーズで匂いが控えめ。ナチュラルチーズ初心者にも食べやすい味です。
一方、グリュイエールは見た目は地味ですが、香りと味がしっかりしていて、食べ慣れるとその深みがクセになります。 私自身、はじめは苦手でしたが、今ではグリュイエールの方が好みです。


グリュイエール城の歴史と見どころ|中世の古城とアルプスの眺望
グリュイエール城は13世紀の終わりに建てられ、16世紀まで伯爵家が住んでいました。
その後はスイス・フリブール州の行政官の邸宅として使われ、現在は一般公開されています。
アルプスの山々に囲まれた高台にあり、スイス観光局によると国内で2番目に観光客が訪れる城です。 日本語や英語でも情報が少なく、知る人ぞ知る存在かもしれません。
十二分の見ごたえがあるのに、観光客で混雑しない、静かに楽しめる穴場観光地です。

交通手段
ベルンからだと自動車で1時間ほど。ジュネーブからでも1時間半くらい。
丘の中腹に広い駐車場があり、車でのアクセスは快適です。
Googleマップで見る限り、鉄道でも訪問可能です。
写真と実体験で綴るグリュイエール観光|中世の町並みと静かな風景を歩く
駐車場からの眺望|坂道を登る前から広がる絶景
駐車場は、平地から少し坂を上った丘の中腹にあります。

車を停めて坂道を歩くと、すでに素晴らしい眺望が広がります。
アルプスの山々と緑の丘が、旅の始まりを彩ってくれます。


中世の町並み|大通り沿いの小さな村
駐車場から5分ほど歩くと、町の入り口に到着します。

駐車場から5分ほど歩くと、町の入り口に到着します。
入り口を抜けると、幅の広い大通りが続きます。
通りの両側には、レストランやカフェ、土産物屋が並んでいます。
この通り沿いだけの小さな町ですが、中世の町並みがそのまま残っています。
町の中心には泉があり、突き当たりには特徴的な建物が見えます。
教会かと思っていたその建物は、かつて守衛所や塩の倉庫として使われていたそうです。


ギーガー美術館|映画『エイリアン』の造形を手がけた芸術家の世界
町を抜けると、建物の下をくぐる坂道が続きます。
その建物は、映画『エイリアン』の造形を手がけた芸術家H.R.ギーガーの美術館です。

私たちは入館しませんでしたが、外に展示されていた像は印象的でした。
中世の町に突如現れる異質な造形は、旅の記憶に強く残ります。


グリュイエール城の内部と庭園|静かな時間と美しい眺望
城の中では、城壁沿いの通路や庭園を散策できます。
部屋の展示も見応えがあり、窓からの眺望は素晴らしいものでした。












グリュイエール古城の雄姿を楽しみながら町に戻る
町から登ってきた坂とは別に、教会へ降りる坂道があり、そこからは城の雄姿を見上げることができます。


本場のチーズフォンデュ|屋外テラスで味わうスイスの郷土料理
城を見学した後、町のレストランでチーズフォンデュをいただきました。
世界的に有名になった郷土料理を、原材料を生産しているまさにその村でいただく本場の味です。

私たちがグリュイエールを訪れたのは、8月のこと。
標高が高いスイスの夏は涼しく、晴れたこの日も爽やかな気温でした。
スイスの清涼な空気のなか、屋外のテーブルで素晴らしい景色を見ながら家族でチーズフォンデュを囲んだ食事は、最高の思い出です。

ラ・メソン・ドゥ・グリュイール|麓のチーズ工房で製造工程を見学
丘を下った麓には、グリュイエールチーズの製造所「ラ・メソン・ドゥ・グリュイール」(La Maison du Gruyere)があります。 平日であれば、製造工程の見学も可能です。
私たちは週末に訪れたため休業日でしたが、ガラス越しに保管庫を覗くことができました。 それだけでも、十分に寄り道の価値がありました。

まとめ|グリュイエール観光の魅力とおすすめポイント
- グリュイエール城は13世紀に建てられた中世の古城
- 丘の上の城と城下町は、中世の歴史遺産と素晴らしい眺望を楽しめる穴場的観光スポット
- グリュイエールはスイスを代表するチーズの産地
- 本場のチーズフォンデュは、旅の記憶に残る味
- 麓のチーズ工房では、製造工程の見学も可能


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